タイムトラベラーズ・ワイフ(下) の商品レビュー
遺伝子の疾患でタイムトラベルを繰り返してしまうヘンリー。クレアは6歳の時に未来から来た36歳のヘンリーと出会います。その後何度もクレアの前に現れる色々な年のヘンリー。未来と過去の2人は恋に落ち、結ばれます。しかしその後2年間、クレアが現代のヘンリーを見つけるまで会えなくなります。...
遺伝子の疾患でタイムトラベルを繰り返してしまうヘンリー。クレアは6歳の時に未来から来た36歳のヘンリーと出会います。その後何度もクレアの前に現れる色々な年のヘンリー。未来と過去の2人は恋に落ち、結ばれます。しかしその後2年間、クレアが現代のヘンリーを見つけるまで会えなくなります。ついに出会った現代のヘンリー。でも彼はクレアを知らないのです。2人の未来は? 設定が面白かったです。過去の家族、自分に何度も会うって珍しいような。邦題は、「きみがぼくを見つけた日」The Time Traveler's Wifeの方がしっくりくるような気がします。原作の最後の手紙から、おばあちゃんになったクレアのシーン、泣けます。(映画版のラストとは異なっています)
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たった今読み終えました。現在は「きみがぼくを見つけた日」と言うタイトルで文庫化しているようですね。 簡単に言ってしまえばタイムトラベラーものです。タイトル通り。 自分の意志とは関係なく過度なストレスなどが原因で過去や未来にタイムトラベルしてしまう主人公と、その恋人、二人の...
たった今読み終えました。現在は「きみがぼくを見つけた日」と言うタイトルで文庫化しているようですね。 簡単に言ってしまえばタイムトラベラーものです。タイトル通り。 自分の意志とは関係なく過度なストレスなどが原因で過去や未来にタイムトラベルしてしまう主人公と、その恋人、二人の視点で交互に進む一人称小説ですね。 時間軸などはタイムトラベルものですから前後します。が、その点は日記調になっているので、割とついていけるかと。 タイムトラベルものによくある、過去も未来もねじ曲げられない虚無感、待つ身の不安と孤独、一緒にいられる時間を大切にしようとする切なさ。でも結局変えられない事件。葛藤。 ベタと言えばベタなんですけど、決して明るい面だけでは無い人物たちの人生を垣間見るのは、危険な中毒性がありますね。 アウトローだったり反社会主義者だったり、一癖も二癖もあるアメリカ人らしい登場人物たち。アメリカならではだな、と思う描写も多くて。 日本の小説は感情とか抽象的な部分が詳細に、繊細に描かれますが、海外小説──英米の作品は特に、情景や言動などが具体的に細かく書かれていることが多いように思います。あと一人称が多い。 例えば食べたものであったり、性行為の細部であったり。 主軸には関係なく思える部分もズラッと。 日本の作品は無駄を省いて無駄と思えた部分も伏線になっていた!と言うパターンが一般的。 英米の作品は、沢山の描写で伏線もカモフラージュされて、ネタバラシした後に「そうだっけ?もう一度読み直そう」と思わせられる。 とにかく人物描写などが極めて主観的で自由で面白い。 まあ作品自体の感想は、と言われると、外から見ていて焦れる作品、と言うか。思い通りにはいかない苦さや、タイムトラベルものによくある「どっちが先に作用したのか」みたいなモヤモヤにヤキモキさせられた。ジレンマを感じずにはいられないラブストーリー。
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本当は上下2巻。上巻の写真がなかったもので…。時系列をよく追って行かないと、どうなったのかわからないのだけれど、それにつけてもうまくできている。自分の意思と関係なく、遺伝的にタイムトラベルしてしまう男の話。いや、タイトルから言うと、その奥さんの話か。最後はものすごく切ない。中学生...
本当は上下2巻。上巻の写真がなかったもので…。時系列をよく追って行かないと、どうなったのかわからないのだけれど、それにつけてもうまくできている。自分の意思と関係なく、遺伝的にタイムトラベルしてしまう男の話。いや、タイトルから言うと、その奥さんの話か。最後はものすごく切ない。中学生くらいから面白く読めると思う。
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きみがぼくをみつけた日の原作。映画は観てない。タイムトラベルする遺伝子ってのがあるらしいです…行きたいところに行けたり。自分の記憶の中の印象的なとこに帰れたり。いいなあ。自分の過去を傍観できるなんて。きゃあってなるね。
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時間旅行者、というタイトルからもっとポジティブなものを連想してたらそうじゃなかった タイムトラベルというよりタイムリープ? ストレスでいろんなところに全裸で吹っ飛ばされる悲劇、このネタ一瞬よむとコメディなんだが、確かに恐怖以外の何者でもないなあ 最近「きみがぼくを見つけた日」に...
時間旅行者、というタイトルからもっとポジティブなものを連想してたらそうじゃなかった タイムトラベルというよりタイムリープ? ストレスでいろんなところに全裸で吹っ飛ばされる悲劇、このネタ一瞬よむとコメディなんだが、確かに恐怖以外の何者でもないなあ 最近「きみがぼくを見つけた日」に改題されたらしい。泣ける恋愛小説ぽさを前面にだしてる感じ? 泣けるかしら、と飲酒しながら読んでみたがならなかった(ハイペリオンの時間逆走ネタは号泣した。時の旅人クレアは燃え上がってどうしようもなかった)。 アマゾンでは好評価。如何ともしがたい障害にはばまれる恋愛小説ね…
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主人公の一人ヘンリーのタイムトラベルは、染色体異常による“障害”のようなものとして捉えられている。病気の発作のように、いつ起こるかも、どこへ行くのかもわからない時間旅行。自分の身体以外は何一つ持ち越せないので、常に裸体での出現となる。ちょっと笑っちゃうけれど本人にとっては死活問題...
主人公の一人ヘンリーのタイムトラベルは、染色体異常による“障害”のようなものとして捉えられている。病気の発作のように、いつ起こるかも、どこへ行くのかもわからない時間旅行。自分の身体以外は何一つ持ち越せないので、常に裸体での出現となる。ちょっと笑っちゃうけれど本人にとっては死活問題。常日頃からランニング(追いかけられても逃げ切れるように)で体を鍛え、すりや錠前破りの技術まで身に付けざるを得ない、といったあたりがユニーク。 それにしても、起こることを知りつつも、それを自分一人の胸にしまいこんでおかなければいけないというのは、つらいなぁ。 2006年の文庫化にあたって、『きみがぼくを見つけた日』と改題。こちらのほうがメロドラマぽくて、受けがよさそう。 ――The Time Traveler's Wife by Audrey Niffenegger
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出版社/著者からの内容紹介 愛する人は未来からやってきた。やがて来る別れの日を知っていた。 クレアが未来から来たヘンリーと初めて会ったのは6歳のときだった。以来、様々な時代から現れるヘンリーと152回の逢瀬を重ねることになる…。しかし、クレアが18歳になるとヘンリーはぱったりと...
出版社/著者からの内容紹介 愛する人は未来からやってきた。やがて来る別れの日を知っていた。 クレアが未来から来たヘンリーと初めて会ったのは6歳のときだった。以来、様々な時代から現れるヘンリーと152回の逢瀬を重ねることになる…。しかし、クレアが18歳になるとヘンリーはぱったりと現れなくなった。そして2年後、20歳になったクレアと運命的な出会いを果たす。だが、彼はまだクレアの事を知らなかった…。
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なんでかわからないけど、すごく好きな話。題名からして、タイムトラベルするのは女の人かと思って読み始めたけど、旦那の方がタイムトラベルするのね〜 最後、読み終わって、「うちもこんなに人と愛せるんかなぁ??」ってちょっとしんみりする話でした うらやましい2人です でもこの話を読んで、...
なんでかわからないけど、すごく好きな話。題名からして、タイムトラベルするのは女の人かと思って読み始めたけど、旦那の方がタイムトラベルするのね〜 最後、読み終わって、「うちもこんなに人と愛せるんかなぁ??」ってちょっとしんみりする話でした うらやましい2人です でもこの話を読んで、簡単に「タイムトラベルができたらなぁ」とは思わなくなった 笑
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ヘンリーはタイムトラベラー。 しかし、いつ、どこに、どれくらいの長さで跳ぶか分からず、しかも常に全裸。 彼が36歳の時に、6歳のクレアと出会う。 それからクレアは成長し、何度も、様々な年齢のヘンリーと一緒に過ごす。 彼女が18歳の時にヘンリーの訪問は終わりを告げ、 その2年後、2...
ヘンリーはタイムトラベラー。 しかし、いつ、どこに、どれくらいの長さで跳ぶか分からず、しかも常に全裸。 彼が36歳の時に、6歳のクレアと出会う。 それからクレアは成長し、何度も、様々な年齢のヘンリーと一緒に過ごす。 彼女が18歳の時にヘンリーの訪問は終わりを告げ、 その2年後、28歳の彼と再会。 しかし、今の彼はまだ彼女のことを知らない。 今まで出会ってきた大人っぽいヘンリーと現在のヘンリーにギャップを感じながらも、 愛を育み、ついに二人は結婚。 そして、36歳になったヘンリーはタイムトラベルし、6歳のクレアと出会う…… タイムトラベルものと恋愛ものは相性がいい。 二人の愛の間にそびえ立つ壁が、時間という乗り越え難いものと被せることができるからかな。 この作品が面白いのは、様々な年齢のヘンリーと様々な年齢のクレアが出会うところ。 クレアにとっては過去にヘンリーと経験したことでも、 現在のヘンリーにはまだ解らず、その時が来て、初めて、二人の思い出が共有できる。 最初はなんのことを言っているのかわからないが、話が進み、タイムトラベルするに連れて、 パズルのピースのように、時間が組上がっていくのはなかなか見事。 クレアとの記憶の補完、協力し合う時間軸の違うヘンリー、 妊娠の努力、どうやってタイムトラベル後の危機を乗り越えるのか、 という動的な展開なだけに、ラストの方はかなりの衝撃としんみり…… 彼にだけは時間は平等に与えられず、 タイムトラベルのため誰よりも時間の大切さを知るヘンリー。 過去、現在、未来、常にヘンリーを待ち続けるクレア。 時間が止まって欲しいと切に願う二人ラブストーリー。 『バタフライ・エフェクト』が未来を変えられるが故の混沌なら、 こちらは予定調和を知っているが故の静寂ってところ。 厚めの2冊だけど、一気に読んでしまう。 オススメ。
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遺伝子の異常でタイムとラベルをしてしまうヘンリーとその妻クレアの物語。 タイムトラベルはいつどこに飛んでしまうかわからないが、彼の好きなところに裸で現れる。 クレアは6歳の時に将来の夫であるヘンリーと出会う。運命は変えられないもの。結末はわかっているのに受け入れるしかない。クレア...
遺伝子の異常でタイムとラベルをしてしまうヘンリーとその妻クレアの物語。 タイムトラベルはいつどこに飛んでしまうかわからないが、彼の好きなところに裸で現れる。 クレアは6歳の時に将来の夫であるヘンリーと出会う。運命は変えられないもの。結末はわかっているのに受け入れるしかない。クレアはひたすら待つ生活。 映像にしたら良さそうと思っていたら、確かにその話はあるよう。
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