もっと、わたしを の商品レビュー
いけないあなた/ノー・プロブレム/なりゆきくん/愛はちょっとだけ/涙を飾って 5編の連作集 登場人物揃いもそろって好きになれない・・・でも嫌いにもなれない。みんな自己中なのにね。結局最後は皆に頑張れー!と云いたくなるからこの作者の話が好きなんだ。自己中だっていいじゃーん 自分はジ...
いけないあなた/ノー・プロブレム/なりゆきくん/愛はちょっとだけ/涙を飾って 5編の連作集 登場人物揃いもそろって好きになれない・・・でも嫌いにもなれない。みんな自己中なのにね。結局最後は皆に頑張れー!と云いたくなるからこの作者の話が好きなんだ。自己中だっていいじゃーん 自分はジブンだもんってあっけらかんとしてて 一番のお気に入りは富貴さん だって食えないじゃない、このヒトってさ
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理解し難い人の生態。隣の芝は何とやら…という話。純粋に面白かった。わりとわたしの好きな文書で、もっと他の作品も読んでみたくなった。
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平安寿子さんは、小説としての完成度を評価する以前に「あっ、この人の書くもの好きだな」と思わせてくれる貴重な作家さん。今回も期待を裏切らない。 5つの短編の主人公達は、例えば女性誌「anan」とかの生き方?特集でよく言われる「環境をよくしたいならまず自分が変わらなきゃ」とか、「幸運...
平安寿子さんは、小説としての完成度を評価する以前に「あっ、この人の書くもの好きだな」と思わせてくれる貴重な作家さん。今回も期待を裏切らない。 5つの短編の主人公達は、例えば女性誌「anan」とかの生き方?特集でよく言われる「環境をよくしたいならまず自分が変わらなきゃ」とか、「幸運に恵まれるには、まず心を広く持って」とかに対し、「けっ!胡散くせえ。」と思い切り反発できるような人々。(例えわかりにくすぎ。。。)顔だけいい男とか、優柔不断男とかが、「私ってこんなにいい人間なのに(自己評価)なんで世間はわかってくれないの!」と自分の都合を振り回す物語。こう書くとなんか人間不信になりそうな小説だけど、作者の登場人物に対する視線が鋭いので、「ここまでひどくなくてもこういう人いるかも」と笑い飛ばして読むことができる。それでいて最後には、「こういう自分が変わらない生き方もありかもなあ(実践はしないけど)」とまで思わせる。 とにかく、この作者の人物に対する観察眼は波田陽区の100倍は鋭いといえるだろう。
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優柔不断・プライド高すぎ・成り行き任せ・自意識過剰・自己中心 この性格を強く持つ五人の男女が主人公の5つの物語。 これの売り出しの文句としては、偏っていて、自分らしく生きる彼らが苦しみ悩んで、でも、変わらずにそれでも暮らしていく、そういう話。 始めの三つは男の子の話。...
優柔不断・プライド高すぎ・成り行き任せ・自意識過剰・自己中心 この性格を強く持つ五人の男女が主人公の5つの物語。 これの売り出しの文句としては、偏っていて、自分らしく生きる彼らが苦しみ悩んで、でも、変わらずにそれでも暮らしていく、そういう話。 始めの三つは男の子の話。 成り行き任せの男の子が出てくる「なりゆきくん」は私には納得のいかないラスト。 私としては,これが幸せか!?とか思ってしまうのだけど。 何より私が共感したのは「愛はちょっとだけ」。 なんてすごいんだろうって思った。 作家ってなんてすごいんだろう。なんでわかんの?? 私はこの主人公絵真ほどいいやつじゃない。 でも、すごくわかる。絵真をもう少しやなやつにして、もう少し色気をなくしたら私だ。 絵真はすごくかわいくて、ちょっと笑えば男が落ちる。 だけど、本当に好きだった人には、「かわいかったから」付き合ったかのようなことを感じる別れ言葉をもらい。 「こいつと付き合ったらポイント高い」の観点からしか見られてないのか、って、人を好きになる事を忘れて、 愛はちょっとだけ。 ラストのシーンには、すっごく心に響く心がたくさん! 「本当の不幸のチャンピオンはわたしかもしれない。絵真は、そう思った。 一度の傷心で用心深くなって、せっかく誰かと出会っても自分で境界線を作って、ちょっとだけしか愛さない。こんな私のほうが、愛しすぎるあんたたちより不幸だと思わない?」 「そうか。意識的にじゃなく、自然に笑えればいいんだ。 人をみるたび、野良猫みたいに身構えて。言葉の裏ばかり読もうとしてきた。読んだつもりになっていた。見た目通りの薄っぺらな女だと軽んじられないためには、最初から相手を見下すしかなかった。だけど、だから、なんにも見えてなかったのかもしれない。」 電車ん中で泣いた。 一つ一つのストーリーに少しずつ他の話に出てきた人が出てきたり、そういう喜びも一応入ってる。 ラストの話には、絵真が出てきてて、とっても良い女になれてた。 かわいいのに、変な顔できることか、すごいよなー。 そこまでいけば、本当に美しいんだなーと、認めずにいられないし。 あぁ、だけど、私は,まだ人を愛せない。 愛はちょっとだけ。
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ところで、わたし、気が小さい方だとは思いますが、 仕事関係以外の人間関係において、 自分で、「こいつ嫌い。。」と思ってしまうと、(めったにいないけど) 一切話しをしたくありません。 社交辞令もいやです。とにかく露骨に嫌いな態度をとってしまう、 大人げのない人間なのですが、...
ところで、わたし、気が小さい方だとは思いますが、 仕事関係以外の人間関係において、 自分で、「こいつ嫌い。。」と思ってしまうと、(めったにいないけど) 一切話しをしたくありません。 社交辞令もいやです。とにかく露骨に嫌いな態度をとってしまう、 大人げのない人間なのですが、 まあ、性格はいろいろですな。 いそうでいない。いや実はいるのかもしれないこんな人。 をリレーで綴る 平安寿子もっと、わたしを(幻冬舎) 美男、美女の悩み。優柔不断に悩む男性。 子育てと仕事と再婚に悩む女性。 悩みを軸にそれぞれの人間性がうまいことでてる 各章それぞれの人間にスポットをあてて、みんなかるく交わってます。 社会は上っ面で成り立ってるのかも。。なんて思うのです。 こうも会話と腹の中が違うと。。 *「ナントカじゃない、そう思わない? 自分が言っていることが世間の総意だと信じて疑わない。。」(イライラ) *「大人になっても事情は変わらない。人は自分の見たいものしか見ない。」 *「なんでもない」と言うときは、 絶対人に言えないことを考えているのだ。私は、そうだ。 「ズルイ」「逃げる」「調子いい」「自己中」大集合! うむ。あんまりお付き合いしたくないな。。 トドメは「媚びる」 *嘘泣きは、媚び技の初歩だ。なにしろ、媚びたり、おだてたりするといい気になっていろいろ便宜を図ってくれるのは、なにもオヤジに限らない。人間は大体、そうだ。だからわたしは、男にも女にも、必要とあらば犬や猫にだって、媚びる。 人間の持つヤな部分を誇張したお話なのだろうか。 実はこんな人実際にたくさんいるのだろうか。 おお!人間不信になりそう。 しかし最後は、ちゃんと救いがあります。 うん。だから人間やってられるのかな。なんて、 人の温かさを敏感に、素直に感じる心を持ちたいなあなんて、 つくづく思ったのでした。
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