セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴 の商品レビュー
純粋にミステリーとして読んだら、物足りないと感じる人はいそうですね。特に島田作品に期待している人は。 私はこの作品、嫌いじゃない。優しい気持ちになれるから。
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御手洗ものの作品で事件は占星術殺人事件の直後という昔の設定の作品。 この作品を書いた頃はロシア幽霊軍艦を読んでもわかるように島田荘司氏がロシアのロマノフ王朝に興味を持っていた時代で、かなり無理のある設定。 まあ、こちらがそういう詮索をしなければ自然に読めるのだろうが。 内容はそんなに奇想天外でも、トリッキーでもなく、御手洗ものだから、あまり旅情など心理面での面白さもあまりない。 心に残る作品ではない。
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2時間ドラマに御手洗潔が出ているような話。セントニコラスの靴である必然性もない。しかし、頭脳以外何も持たない時代の御手洗はやはり魅力的だ。
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御手洗潔シリーズの中で好きな作品。 御手洗の優しい部分が垣間見れた。 歴史ミステリーではなかったし、ミステリーとしては物足りない。 しかしその分、小難しくなく、人間性を描くのがメインだったからなのかなぁと納得いった。 竹越刑事の息巻きっぷりが面白かった。
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またロシアネタ。島田荘司、好きなのかな。作者自身が言ってるように「占星術~」の直後らしい。つまりはまあ、石岡くんがまだ元気な頃ってことね。 ロシア皇帝から榎本武揚が貰ったダイヤモンドがたくさんついた靴をめぐる事件。殺人はなく、ダイヤモンドの靴の消失が主な謎。 いくつか薀蓄が...
またロシアネタ。島田荘司、好きなのかな。作者自身が言ってるように「占星術~」の直後らしい。つまりはまあ、石岡くんがまだ元気な頃ってことね。 ロシア皇帝から榎本武揚が貰ったダイヤモンドがたくさんついた靴をめぐる事件。殺人はなく、ダイヤモンドの靴の消失が主な謎。 いくつか薀蓄が混ぜてあって、そういうのがなければもっと短く終わるんじゃないのか、とか思ってみたり。都市学とか歴史とかさ、勉強にはなったけど。 島荘にしては会話が軽く思えたのは気のせいか。感覚の違いか、妙なつながりの会話だなぁって箇所もあったけど、いつもより軽い。御手洗と石岡くんの掛け合いとか、普通に面白かった。 主な謎部分については、流し読みしてしまったのでよく理解してないけど、なんとなく分かる。 以下空白反転処理、ネタバレ注意。 「どうしてあの親父が靴と箱を別々に埋めたのか」がよく分からなかったなぁ。「母親を欺く」ため? 本当にただそれだけであんな危険なことするかなぁ。下手したら「娘が帰ってこない」かもしれなかったのに。結局犯人は「空の箱を手に入れたのか」どうかが分からん。で、どうして「娘を帰した」のかも。読み返せってことか。 ラスト近くで、美紀ちゃんって子供と御手洗と石岡くんで後楽園へ行くシーンが好きです。御手洗が人間に見えたもの(笑) それはどうよ、と思った抜粋。 「御手洗、君は女でも、小さい子なら好きなんだな」 すると御手洗は、また変なことを言う。 「ボウフラは可愛いな」 まだ会話は続くのですが、つまりはまあ成長したら害を成すが小さい頃は可愛い、と。 女嫌いにも程があるだろう。 04.12.16
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まだ石岡君が御手洗さんに口答えする気力があった頃で、今読むとなんだか懐かしい気がします。二人のやりとりが面白くて好き。
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これだ!これだよ!私が読みたかった御手洗はこれ! 石岡くんを従えて東京、横浜を疾走する御手洗の姿に久し振りに胸が熱くなった一冊です。 幼女とボウフラを一緒にするのはやめて下さい、御手洗さんw
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111208再読。 短編集だと思っていたのに長編だった。 御手洗ファンは今の時期再読をお勧めします!>< クリスマスの事件なので…。 これも「数字錠」と同じく子供にやさしい御手洗を見ることができます。っていうか名探偵はみんなそうなのか(cf:火村),こどもの 扱いがウマいwww クリスマスプレゼントももらったことのない美紀ちゃんのために、遊園地に連れて行ってあげたりダイヤの靴を取り返すために奔走したりする姿に胸が打たれます。 美紀ちゃんがらくだに乗っているシーンで、それを遠目に見ながら彼女の未来のため、謎の解明を決心するのですが、もしかして御手洗の子供時代は不遇だったのかな?と思いました。 確かおうちは裕福だったみたいですが、家庭的な幸福には縁薄かったのかな…、と。。 さりげなく美紀ちゃん自作のお話が、読んでいてこちらも心が温かくなりましたww クリスマスに、誰かに送るにもいい本のような気がします。 誰も殺されないし、ね^^
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御手洗シリーズ。 クリスマス前の今の時期にぴったりな本でした。 珍しく長編でいて人が死にません。ゆえにいつものド派手な猟奇殺人や奇想天外なトリックはなかったけど、若いころの御手洗の弱きを助け強きを挫く性格が色濃く出ていて、あぁそうだ御手洗ってこうだった!と読んでいて嬉しくなりまし...
御手洗シリーズ。 クリスマス前の今の時期にぴったりな本でした。 珍しく長編でいて人が死にません。ゆえにいつものド派手な猟奇殺人や奇想天外なトリックはなかったけど、若いころの御手洗の弱きを助け強きを挫く性格が色濃く出ていて、あぁそうだ御手洗ってこうだった!と読んでいて嬉しくなりました。石岡君がまだしっかり者の頃で、二人の漫才のようなやりとりが久々に見られて面白かった。まだ御手洗に元気に口答えできてたころの石岡君が懐かしい…。やっぱり石岡君とのコンビがいいなぁ。
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