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本能寺(上) の商品レビュー

3.7

17件のお客様レビュー

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2011/09/20

2回目読破。 相変わらず、信長贔屓な目線が少し気になる。 しかし、読みやすくて、明智光秀・細川藤孝の視線で信長の動きが 追えるのが楽しい。 下巻ももう一度読もう。

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2017/08/16

 本作に描かれているのは「天才」信長であり「革命児」信長である。「狂人」でもなく「魔王」でもない。  謎の多い本能寺の変については、沢山の説があるが、ここで描かれる結末は、既得権益を滅ぼそうとした天才と、それについて行けなかった、ついて行きたくなかった過去の存在とのせめぎあいの...

 本作に描かれているのは「天才」信長であり「革命児」信長である。「狂人」でもなく「魔王」でもない。  謎の多い本能寺の変については、沢山の説があるが、ここで描かれる結末は、既得権益を滅ぼそうとした天才と、それについて行けなかった、ついて行きたくなかった過去の存在とのせめぎあいの結果である。50年の人生では、あまりに革命的な考えは実現できなかった、と言うことか。  数々の歴史上の資料の真偽を検証しながら、俗に言われる信長と光秀とは違った関係が描かれている。信長最期の日の、光秀の感情の動きに多少疑問を持ってしまうが。

Posted byブクログ

2011/05/15

 織田信長の大志(政治・宗教・芸術)に極めて野心的に思考を働かせた名作となっている。キーワードは、不世出な天才としてあらゆる既得権を根絶やしにすること。そして新しい政体を作り上げていくこと。  信長が何を考えていたか資料が残っていないためいずれの史書も推測の域を脱していないがそ...

 織田信長の大志(政治・宗教・芸術)に極めて野心的に思考を働かせた名作となっている。キーワードは、不世出な天才としてあらゆる既得権を根絶やしにすること。そして新しい政体を作り上げていくこと。  信長が何を考えていたか資料が残っていないためいずれの史書も推測の域を脱していないがそれに対して美意識の想像により事跡を分析明快に小説の流れを作っている。光秀を後継者にする意志が裏目に出たという結果になっているが織田信長という人物を描ききっている。

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2010/11/05

古来より、“本能寺の変”の原因については諸説入り乱れ、定説というものが存在しない。しかしそのことが何より作家の想像力を高め、学説の噴出を触発させるのだ。それによって人々は過去を空想し、さまざまな感慨を持つ。 本作品では、これまでに百出するさまざまな説に真っ向から対立し、作家・池宮...

古来より、“本能寺の変”の原因については諸説入り乱れ、定説というものが存在しない。しかしそのことが何より作家の想像力を高め、学説の噴出を触発させるのだ。それによって人々は過去を空想し、さまざまな感慨を持つ。 本作品では、これまでに百出するさまざまな説に真っ向から対立し、作家・池宮氏の学者をも唸らせる知識力を余すところなく発揮している。 これまで定説となっていた織田信長の無神論や、天才の心理。あるいは本能寺の変の原因となった諸説についても池宮氏による独自解釈がふんだんに書き込まれ、かといって、それらの説に無理はなく、読む進むにつれて変の真因へとつながっていく。さすが歴史小説界の大御所・池宮彰一郎といったところだろう。 さて、本能寺の変といえば、天下統一を目前に控えた織田信長が、美濃統一後、100万石の大大名へと成長した段階において人材不足の影響から新規登用した家臣・惟任(明智)日向守光秀によって弑逆されたという、今なお謎に満ちた事件である。その大事件の原因とは、いったい何であたのか?そして変の黒幕はいったい誰なのか?読み進めるうち、徐々に解明され、1582年6月2日払暁という「その時」へと展開してゆく。 有名な信長の言葉、「是非もなし」。そこに秘められた想いとは何であったのだろう。そもそもこの言葉自体、どういう意思の元で発せられたのか?仕方がない、無理もないという意味とは別に、是(良い)も非(悪い)も問うべきではない、という意味もある。果たしてその真相は・・・未だ闇の中である。 2004年1月/角川書店/角川文庫

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2010/02/25

織田信長―群雄割拠する戦国の世、尾張の国に時代を凌駕する一人の天才が出現した。目を奪うきらびやかな軍装、常識を超えた鉄砲・長槍の戦術、そして足利将軍の政治的利用から破格の人材登用に至るまで、強烈な美意識と凄まじいまでの発想が、旧体制の既得権一切を破壊し、中世から近世へと歴史の扉を...

織田信長―群雄割拠する戦国の世、尾張の国に時代を凌駕する一人の天才が出現した。目を奪うきらびやかな軍装、常識を超えた鉄砲・長槍の戦術、そして足利将軍の政治的利用から破格の人材登用に至るまで、強烈な美意識と凄まじいまでの発想が、旧体制の既得権一切を破壊し、中世から近世へと歴史の扉をこじ開けてゆく。卓越した才を誇る家臣の明智光秀や木下藤吉郎の理解さえ拒み、孤高に君臨する主君信長。その心奥に潜む壮絶な精神と雄大な構想に迫る画期的歴史長編。 2009.4.23読了!

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2009/10/04

いちいち面白くていちいち納得させられる。特に何度も繰り返される「既得権の打破」というのは納得。ところで読んでいる自分の中には確固とした信長像が無い(よくあるうつけ像、鉄砲の重用、など教科書的なイメージしか無い)ので、この本で描かれる信長像がすんなり入ってくる(きてしまう)。これは...

いちいち面白くていちいち納得させられる。特に何度も繰り返される「既得権の打破」というのは納得。ところで読んでいる自分の中には確固とした信長像が無い(よくあるうつけ像、鉄砲の重用、など教科書的なイメージしか無い)ので、この本で描かれる信長像がすんなり入ってくる(きてしまう)。これはよいことなのか悪いことなのかわからないんだけど、今後他の作者の信長描写も読んでみないと簡単に池宮信長が自分の信長像になっちゃうなーと思った。なるほど、そうやって楽しむのか。ざっと知っている以上に、信長包囲網ってのは凄いもんだっわけで、結構大変だったんだな。

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2009/10/04

織田信長を尊敬してるんやけど、そーゆー人にはオススメです。 ちょっと信長に寄りすぎな解釈もあると思うけど、 読み物の一つとしてはまぁまぁ面白かったです。

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