沙中の回廊(下) の商品レビュー
宰相までのぼりつめた…
宰相までのぼりつめた士会。天才兵法家の一生は?完結編です。
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春秋時代の晋の名宰相…
春秋時代の晋の名宰相の一人である士会の生涯を描いた作品。端々に見える彼の主義主張はなかなか考えさせられます。
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春秋時代の晋の名宰相「士会」の物語 自宅に単行本があるからには再読であるはずだけど、読んだあともあまり初読の記憶がない。 春秋時代は人の名前の理解から始まる。戦いもどこか儀式的で、政治的な匂いが強い。 元々法を尊ぶ士氏の家で、若い士会が武を頼みに活躍するところから、次第に人と...
春秋時代の晋の名宰相「士会」の物語 自宅に単行本があるからには再読であるはずだけど、読んだあともあまり初読の記憶がない。 春秋時代は人の名前の理解から始まる。戦いもどこか儀式的で、政治的な匂いが強い。 元々法を尊ぶ士氏の家で、若い士会が武を頼みに活躍するところから、次第に人としての深みを備えていき、「国家」というあり方にひとつの「筋」を通していく。 春秋時代を生き抜いた一人の人間を描いた大河ドラマのような読後感を得た。
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中国春秋時代最高の宰相と言われる晋の士会の物語。秦へ亡命し、その後晋へ引き戻された士会はついに宰相となる。(下巻)
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史実に忠実に脚色なしで通すか、思いっきり脚色するかのどっちかなんだろうけど、ちょっと中途半端で物足りないなぁ。
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なんとなくこの人の書く文章に慣れてきたのかもしれない。 脱線がわかりにくいのかもしれないなー 鄭の裏切りの連続が今の中国人の河南省の人は信用できないに通じているのなら面白いと思った。 それにしてもこの時代は複雑だ。
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安定の宮城谷クオリティ。特に春秋時代の晋ときたらもう。いくつめですか。 要するに晋の正卿No.1と評される士会(范武子)のサクセスストーリー。 あれこれ紆余曲折はあるけど、家臣も含めて正義貫いちゃうよ!成長しちゃうよ!的な。 まあ、わりとお決まりなパターンではある。嫌いじゃない...
安定の宮城谷クオリティ。特に春秋時代の晋ときたらもう。いくつめですか。 要するに晋の正卿No.1と評される士会(范武子)のサクセスストーリー。 あれこれ紆余曲折はあるけど、家臣も含めて正義貫いちゃうよ!成長しちゃうよ!的な。 まあ、わりとお決まりなパターンではある。嫌いじゃない。 一通り読んできた人からすると、他作品との対比ができるので面白いけど、初読の人は誰が誰だかちんぷんかんぷんだろうから、ハードルが高いかも。 「重耳」→「介子推」→「孟夏の太陽」と読んでからがよいと思います。 極めて個人的だけど、「孟夏の太陽」で主役だった趙盾の扱いが単なる独善的な人としてこきおろされていたことが印象に残る。 本書を書くまでの間に、何か心境の変化でもあったのだろうか。 わりとわかりやすい正義というか仁義というか、そうしたものを貫くことは、確かに話としては明瞭になるし、面白いことではあると思う。 けれどその一方で、なんとなく、奥行き浅くないかなー、と思わなくもない。 そこここに現れる、著者の倫理的な潔癖さみたいなものが好きかどうか。 自分は好きです。
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面白かった! 宮城谷さんの本は『天空の舟』を読んだことがありますが、もうずいぶん以前のことなんで詳しい内容は霧の中、ただ「面白かった」という印象しか残っていません(^^;ゞ で、この主人公の士会は、宮城谷さんの書かれた他の小説にもチラホラ出没しているのだそうで、この『沙中の回廊』...
面白かった! 宮城谷さんの本は『天空の舟』を読んだことがありますが、もうずいぶん以前のことなんで詳しい内容は霧の中、ただ「面白かった」という印象しか残っていません(^^;ゞ で、この主人公の士会は、宮城谷さんの書かれた他の小説にもチラホラ出没しているのだそうで、この『沙中の回廊』で満を持しての登場、ということのようです。 だからなのかどうなのか、士会がめちゃくちゃカッコよいです(笑) その信義をつらぬき、礼をわきまえ、驕らない姿は、清々しくて、何ていうか、非の打ち所がない感じ。 こういう人物でありたいな、という気持ちになります。 また、不遇を囲っていても、お天道様はちゃんと見ててくれるんだ、とか、要は気の持ちよう、とか、始めるに遅すぎるということはない、とか、まぁ、何が心の琴線にひっかかるかは読み手次第なんですが、私にとっては人生訓みたいなとこがツボでした。 本人の類まれな才能という前提はありますが、不遇の時代を経て出世するという物語なので、組織の中で働く男性好みかもしれませんね。 士会の兵略家としての活躍よりも、その人となり、に魅力を感じる本でした。
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自分の欲にかまけて物事を進めると大概失敗するのは昔から。 礼をもって事を為す事の難しさよ。 そして、老いた時の引き際もしかり。 物事は大局的に見る。目先の利益だけを見ない。 分かっているけど、思い直した一冊でした。
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中国というのは歴史も長く、おもしろい国だなぁと改めて思う。 自分の才を売りこんでいくようなところは中国っぽい。
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