梅咲きぬ の商品レビュー

山本一力(著者)

2014/06/06

6月1日～6日
内容紹介

景気の低迷が続く宝暦年間、深川の老舗料亭「江戸屋」を凜として守る女将・秀弥とその娘・玉枝。幼くしてすでに次の女将を襲名すべき運命を背負った玉枝は、母や周囲の厳しくも温かい目に見守られながら、やがて誰からも認められる老舗の女将として、大きく成長してゆく。著者が「わが思い入れ最高の作品」と呼んだ感動傑作。

2012/03/13

「損料屋喜八郎」にでてくる秀弥と同一人物なのかどうか，どうしても気になってしまって…
結論から言うと，違う物語と考えるべきのようです。
時代は重なるけれど，年齢があわなそうだし，なんといっても，こちらの秀弥には，別の想い人が…

2010/08/22

久々の山本一力せんせい♪

作品にいつも出てくる深川の料亭「江戸川」秀弥
おかみさんの作品です！
フアン必見！

2011/07/20

ずっと気になっていた作家さん、山本一力氏初作品。江戸は深川の老舗料亭を切り盛りする女将。季節の移ろいや、行事、人との関わりの中で、一人娘を女将として仕込んでいく。筋の通った考えや気構えが潔く気持ちがよい。こういう時代物は、背景に流れる空気が違うし、静かな気持ちになれる。季節的にもぴったり。

2009/10/04

登場人物が他の作品でも見れると、とたんに世界が広がって面白い。町全体が見渡せる感じ。それにしてもこの子はしっかり者過ぎないか？

2009/10/04

山本一力の他の作品でも重要な役割りを与えられている深川の老舗料亭「江戸屋」の二代にわたる女将の物語。器量をもってなる三代目秀弥（江戸屋の女将は代々秀弥を襲名）のもとで、後に四代目となる玉枝が成長していく姿が、深川の人情、風物を背景として語られる。相変らずうまいのだが、玉枝がちょっと立派過ぎて、成長譚がやや図式的に思える。蹉跌の一、二を紛れ込ましたほうが良いような気もする。