強すぎた名馬たち の商品レビュー
レース中あるいはレース直後の故障が原因で亡くなった馬たちについて取材をベースに作者さんが語る本。取材等の客観的な部分と作者さんの主観が出ている部分のバランスがよく、とても読みやすい。 紹介されているのはテンポイント以外のメジャーどころ、サイレンススズカ・ライスシャワー・キーストン...
レース中あるいはレース直後の故障が原因で亡くなった馬たちについて取材をベースに作者さんが語る本。取材等の客観的な部分と作者さんの主観が出ている部分のバランスがよく、とても読みやすい。 紹介されているのはテンポイント以外のメジャーどころ、サイレンススズカ・ライスシャワー・キーストンに、トキノミノル、マティリアル。そしてサチカゼ、シャダイソフィア、ハマノパレードの8頭。もちろんメジャーどころは知っていることも多いが、あらためて読むと知らなかった部分や忘れていた部分も多く、読み応えがある。 この手の本はどうしても商業的にお涙頂戴的な雰囲気が出てしまうのだが、それでもそういう要素は控えめで、競馬の一側面をあらためて読み直すのにはちょうどいい本。 ちなみに、ハマノパレードは(渡辺氏がダービーニュースの人だからか)いわゆるサクラ事件については一切触れられていない。余計なことが書かれていないのもこの本のいいところではなかろうか。 欲を言えば、レースの出走表が独自で見づらいのと、できれば馬の全成績を載せて欲しかった。マイナー出版社ならともかく、講談社なんだからもうちょっとなんとかならなかったかなあ。
Posted by
才能が故に潰れてしまった偉大な名馬たちの本。彼らの子供が競馬場で走る姿を皆が期待したであろう、名馬たちの。競馬にのめり込む切欠になった馬、キーストンについて書いてあることから購入した。最初から最後まで号泣だった。1レース1レースを思い出しながら、ふにゃふにゃにふやけながらも読んだ...
才能が故に潰れてしまった偉大な名馬たちの本。彼らの子供が競馬場で走る姿を皆が期待したであろう、名馬たちの。競馬にのめり込む切欠になった馬、キーストンについて書いてあることから購入した。最初から最後まで号泣だった。1レース1レースを思い出しながら、ふにゃふにゃにふやけながらも読んだ。馬は力強い。けれど儚い。
Posted by
サイレンススズカ、ライスシャワー、マティリアルなど、事故によりその一生をまっとうできなかった悲劇の名馬達の物語を等身大で綴っている。 彼等が何を思い走りそして逝ったのか、そんな感傷に浸った。
Posted by
現代競馬ではスピードが最も重視されているということから、「強すぎた」の意味は「スピードがありすぎたゆえに、体がもたなかった」という意味で、猛烈なスピードをもちつつも、ターフでその命を散らした名馬たちに焦点が当てられている。その馬の関係者に徹底的にインタビューし、その馬の姿や周囲の...
現代競馬ではスピードが最も重視されているということから、「強すぎた」の意味は「スピードがありすぎたゆえに、体がもたなかった」という意味で、猛烈なスピードをもちつつも、ターフでその命を散らした名馬たちに焦点が当てられている。その馬の関係者に徹底的にインタビューし、その馬の姿や周囲の環境を描く著者の表現方法が好み。その馬の等身大の姿がそこには描かれているように思う。
Posted by
競馬、いつか見に行きたいです。ってなわけでこんな本。馬にも競馬にも詳しくないわたしだけど、とても楽しめました。
Posted by
- 1