ハイデガーとナチス の商品レビュー
024 1950年代から70年代にかけて 哲学と政治の両面からハイデガーの業績を批判すべきであると思っている人々がいるとしたら、最も声高にそれを主張したのは ヨーロッパ大陸のマルクス主義者であった。 1953年のユルゲン・ハバーマス 1953年のルカーチ 1964年のアドルノ ...
024 1950年代から70年代にかけて 哲学と政治の両面からハイデガーの業績を批判すべきであると思っている人々がいるとしたら、最も声高にそれを主張したのは ヨーロッパ大陸のマルクス主義者であった。 1953年のユルゲン・ハバーマス 1953年のルカーチ 1964年のアドルノ 1975年のピエール・ブルデュー 問題の半分を提起したのは アドルノの『本来性という隠語』 039 妻のエルフリーデは、公然たる反ユダヤ主義で知られていた。 ユダヤ人学生ハンナ・アーレントとの1924年から3年間続いた恋愛にも、1950年からの交友関係にも、何ひとつ影を落としていない 044 ハイデガーは、他の多くのドイツ人の哲学者に倣い、ドイツは、地政学的には、ヨーロッパおよび世界の中心であると明言していた。 056 ドゥルーズの初期の対抗哲学は、明らかにニーチェの影響を受けているが、差異および問いかけ、という概念形成を不安定にする論法は、ハイデガーに負うところが大きい。 057 ハイデガーの思考は、ナチズムに敵対するか、という難問に、最も取り組んできたのは、ジャック・デリダであろう。
Posted by
ハイデガーとナチスの関係、思想的親和性について、様々な角度から論じている本。細見和之の解説も、『存在と時間』に内在するハイデガーとナチズムの親和性を指摘していて、非常に参考になった。
Posted by
- 1