実録マフィア映画の世界 の商品レビュー
「ゴッド・ファーザー」「シカゴ」「コットン・クラブ」「ワンス・アポン・ア・ タイム・イン・アメリカ」「アンタッチャブル」「グッド・フェローズ」 「スカー・フェイス」「フェイク」etc. アメリカで製作されたマフィア映画を、モデルにされたマフィアたち や時代背景や製作過程でのエピ...
「ゴッド・ファーザー」「シカゴ」「コットン・クラブ」「ワンス・アポン・ア・ タイム・イン・アメリカ」「アンタッチャブル」「グッド・フェローズ」 「スカー・フェイス」「フェイク」etc. アメリカで製作されたマフィア映画を、モデルにされたマフィアたち や時代背景や製作過程でのエピソードを交えて解説する。 取り上げられている映画のほとんどを観ている自分にびっくりで ある。しかも、本書を途中まで読んだところで「あれ?知っている ことが多いぞ」と思った。 巻末の参考文献を確認する。なんということでしょう。著者が参考 にした文献の半分以上が私の書棚にあるではないかっ!そりゃ、 「どこかで読んだな」と思うはずだわ。 「ゴッド・ファーザー」については撮影の裏話を集めた本があるので、 そっちの方が面白かった。 モデルにされたマフィアたちの実像も興味深いのだが、最も面白 かったのはフランク・シナトラのお話。 世界を魅了した「ザ・ヴォイス」。あの歌声がなければチンピラである。 我がままだし、凶暴だし、横暴だし…。この人、本当は歌手ではなく マフィアになりたかったのではないのか? しかも、「シナトラ」ってことでなんでもゆるされちゃうんだから、 マフィアを超えた男かもしれない。 シナトラの評伝が読みたくなったよ~。 マフィア映画は好きで何本も観ているが、「ギャング・オブ・ニュー ヨーク」はひたすら暗くて1回しか観なかった。そうして、大っ嫌い なのが「アンタッチャブル」である。 本書でもネス捜査官の実像が暴露されているが、あんな完全無欠 な捜査官なんていませんっ! マフィア映画の副読本というところかな。ただ、アル・カポネを美化 し過ぎているところはいただけない。
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