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播磨灘物語 新装版(一) の商品レビュー

3.8

69件のお客様レビュー

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 秀吉の参謀を勤めた…

 秀吉の参謀を勤めた黒田官兵衛を主人公に、秀吉が天下を統一するまでを描いた作品。自らの損得ではなく、大局的にものを考え行動する官兵衛の姿に惚れ惚れする。と同時に、そんな官兵衛に嫉妬し、足を引っ張る者たちに怒りを覚える。現代の会社でも同じようなことが多々あるが・・・「男の嫉妬は恐ろ...

 秀吉の参謀を勤めた黒田官兵衛を主人公に、秀吉が天下を統一するまでを描いた作品。自らの損得ではなく、大局的にものを考え行動する官兵衛の姿に惚れ惚れする。と同時に、そんな官兵衛に嫉妬し、足を引っ張る者たちに怒りを覚える。現代の会社でも同じようなことが多々あるが・・・「男の嫉妬は恐ろしい」。

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黒田官兵衛、秀吉の参…

黒田官兵衛、秀吉の参謀と呼ばれた男。・・・という印象で読み始めたが、実はその青年時代の話が面白い。雨の琵琶湖畔で義昭に・・・。これは1975年のベストセラー。

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播州から天下の行方を…

播州から天下の行方を見る黒田官兵衛。畿内では信長の勢いが凄まじい。その能力第一主義に家風が官兵衛を惹きつける。

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2023/09/14

祖母に貰ってこの本を読みました。最初は退屈していましたが、その後は面白く読めました。やはり官兵衛は魅力的な偉人ですね。終盤の荒木村重と官兵衛の出会いは、米澤穂信氏の「黒牢城」を思い出させました。

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2023/01/22

久しぶりの司馬遼太郎だった。 最近戦国時代に今更ながら凝っており、手を出してみた訳だがかなり面白かった。 個人的な感想だが、何となくでもある程度の知識があると、著者の考え方や歴史の見方が見えて一層面白いのだなと感じた。

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2022/10/30

●上巻ラスト 竹中半兵衛のエピ 武道の講義中に厠へ行こうとした息子を咎めて「そこでせよ、武道の話をしているときに中座するということがあるか」 ●中巻 “官兵衛の思想は、大将たる者は金銀銅を一枚でも多く貯めるべく日用を節しなければならない。それを敵に勝つための用につかうという...

●上巻ラスト 竹中半兵衛のエピ 武道の講義中に厠へ行こうとした息子を咎めて「そこでせよ、武道の話をしているときに中座するということがあるか」 ●中巻 “官兵衛の思想は、大将たる者は金銀銅を一枚でも多く貯めるべく日用を節しなければならない。それを敵に勝つための用につかうという心くばりがなければ、とてもこういう時代に、一城一郡を保ってはゆけないのである。43

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2022/07/15

官兵衛の考えでは、武士には中間がなく、源平いずれかに属して旗幟を鮮明にしなければならない。中間的存在というものはもしあり得ても双方から叩かれて結局はほろぼざるをえない。(273ページ) 台頭する織田信長の評価においては、既存の小大名たちは信長を過小評価し、決断できず様子見に徹す...

官兵衛の考えでは、武士には中間がなく、源平いずれかに属して旗幟を鮮明にしなければならない。中間的存在というものはもしあり得ても双方から叩かれて結局はほろぼざるをえない。(273ページ) 台頭する織田信長の評価においては、既存の小大名たちは信長を過小評価し、決断できず様子見に徹する。 変化の時代においては、現状を正当化し変化を嫌う傾向に陥るものだと思うが、決断すべき時に決断することの難しさを改めて感じた。

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2020/09/01

良い。 流石、司馬遼太郎。綿密な調査。 身近な地域が出て来て、かつてあった出来事を想像するみた。 戦国時代に私欲乏しかった黒田官兵衛、カッコいい。播磨の人らしい。

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2020/04/29

黒田官兵衛の祖父も父も貧困生活を耐え忍びながら、黒田家を支えてきた経緯が描かれている。二十二歳にして播州・小寺藩の一番家老となった官兵衛の出世の影には、土着の民百姓をねぎらいながら藩主を盛り立ててきた苦労が窺える。官兵衛の若き日々の情熱は、信長が上洛する前の京都でキリシタンの布教...

黒田官兵衛の祖父も父も貧困生活を耐え忍びながら、黒田家を支えてきた経緯が描かれている。二十二歳にして播州・小寺藩の一番家老となった官兵衛の出世の影には、土着の民百姓をねぎらいながら藩主を盛り立ててきた苦労が窺える。官兵衛の若き日々の情熱は、信長が上洛する前の京都でキリシタンの布教の触れ、洗礼を受けるまでになった(洗礼名シメオン)青春時代にあったようだが、軍師としての才略が芽生えたのも、揺れ動く天下の動静を眺めていたこの時期にあったようだ。【司馬遼太郎】による歴史大河小説の第一巻。

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2018/12/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 官兵衛には、およそそういうところがない。  かれはただ自分の中でうずいている才能をもてあましているだけであった。その才能をなんとかこの世で表現してみたいだけが欲望といえば欲望であり、そのいわば表現欲が、奇妙なことに自己の利を拡大してみようという我欲とは無縁のままで存在しているのである。そういう意味からいえば、彼は一種の奇人であった。

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