変光星 の商品レビュー
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自閉症(ただし、高機能自閉症ないしアスペルガー症候群か)の疾患を有する著者の自叙伝。著者の持つ感覚の特異性、五感から受け取る感覚の恐怖感が生々しく描写。また、画一的対応を旨としていた学校制度や友人関係に対する違和感、疎外感も丁寧に叙述(いじめ的な描写も)。この疾患をもつ者全員が同一の症状ではないが、なぜ口頭の指示に従えないかが感得しやすい(ただし、自閉症患者の情報感受を健常者が追体験したり、実感することは難しいだろうが…)。是非、学校の先生に読んでもらいたい。2004年刊行。旧版1995年刊行。
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自閉症がまだ、親の育て方が悪いからと考えられていた1960年代。その頃に生まれたアスペルガーの少女は理解されず壮絶ないじめに苦しめられる。それは、学校の先生も加担したものもある。皆と違うことは、悪いことなのだろうか?それを批判する権利があるのだろうか考えさせられる。
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社会が大まじめで指示する一方的なルールや道徳をマジメに捉えると 滑稽なまでに形式化された社会から浮いてしまう 自由の仮面をかぶって絶対主義を本音とする(相対)社会では ルールを建前とした中に閉じ籠もらなければならない その息苦しさを刹那の欲望を発散することで紛らわし そ...
社会が大まじめで指示する一方的なルールや道徳をマジメに捉えると 滑稽なまでに形式化された社会から浮いてしまう 自由の仮面をかぶって絶対主義を本音とする(相対)社会では ルールを建前とした中に閉じ籠もらなければならない その息苦しさを刹那の欲望を発散することで紛らわし その場を騒がしく着飾って時を凌ぐしかない そこには傲慢や慇懃を持って支配するか奴隷やペットに成り下がるかの 縦社会しか存在しない それを体感することで真理を見出す手がかりとするためにこの世がある ルールを、その裏をかくための目安として捉えられなければ 社会になじめずイジメの餌食とならざるおえない 禁止のルールや道徳がもたらす陰による弊害は この責任をうやむやにした反作用によって表面化するようだ 個性を無視して押し並べた平等な社会には不満が襲い掛かるだろう ルールを、各自の自発性をうながす目安にできれば 愛が満たす陰のない社会を目指せるのではないだろうか ルールも道徳も約束もお互いの変化に対する納得があってこそ 自己責任をまっとうできるし責めることなく理解できる こうした集いは対等で自由な関係に満たされるだろう
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「自閉の少女から見た世界」。今まで自分が漠然と思いこんでいた「イメージ」をはっきりと否定された。無知と無力に恥じ入るのみです。
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