エネルギー学の視点 の商品レビュー
2014.8記。 エネルギーの効率利用とか、Renewable energyとかに関心が高い人は面白く読めると思われる本。とくにエネルギーの「効率性」を測ることの難しさについて、色々な角度で一般向けに説明してくれている。 わかりやすい所で言えば、野山の薪を燃料にご飯を炊くこと...
2014.8記。 エネルギーの効率利用とか、Renewable energyとかに関心が高い人は面白く読めると思われる本。とくにエネルギーの「効率性」を測ることの難しさについて、色々な角度で一般向けに説明してくれている。 わかりやすい所で言えば、野山の薪を燃料にご飯を炊くことは、一見エコライフの象徴のように見えるがエネルギー効率と二酸化炭素排出の観点では最悪。今あるガスの元栓をわざわざ止めて自然に還るのは最も環境負荷が高い(もちろん著者は「自然に近いところでの生活」ということを批判してはいない。ただ、「そのほうが環境に良い」ということでは必ずしもない、ということを言っている)。 このほかより一般的な「科学的なものの見方」という面でも、例えば以下のような警句には、我が身に照らして反省を迫られる。 「・・・科学的知識が増えると、より少ない要素で物事が説明できるはずだ。『AならばB』、『BならばC』という法則を理解していれば、Aを知るだけでBとCは知らなくてよい。つまりは科学的理解が進めば知るべき情報は少なくなる。逆にいえば、モノゴトの本質を理解していない者ほどより多くの情報を必要とし、情報不足を訴える。」(P.28) 気を付けます(笑)。
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【2009/04/13】 エネルギー関係のトピックについて、現状、世の中の流れ、著者の考えがわかりやすくまとまっていた。
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