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悪魔に魅入られた本の城 の商品レビュー

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2009/10/04

「19世紀の大学者モムゼン。 彼は不注意から蝋燭でその貴重な蔵書を燃やしてしまう。 しかし、彼の弟子筋や哀れに思う人々の尽力によって蔵書は復活。 だが、23年後またもや、その長髪に蝋燭の火が燃え移り、火事に。 今度は全焼こそしなかったものの、彼自身は大火傷を負い、それがもとで死亡...

「19世紀の大学者モムゼン。 彼は不注意から蝋燭でその貴重な蔵書を燃やしてしまう。 しかし、彼の弟子筋や哀れに思う人々の尽力によって蔵書は復活。 だが、23年後またもや、その長髪に蝋燭の火が燃え移り、火事に。 今度は全焼こそしなかったものの、彼自身は大火傷を負い、それがもとで死亡。」 本好きなら、怖気立つ上記のエピソード。 この本は、その後散逸した彼のコレクションがどうなったか、その足取りを追う内容。 なかなかドラマチック、と言いたいところだけど、 図書館員のバカさ加減に呆れる。著者もかなりご立腹。 思ってた内容と違ったけど、結構楽しめた。 巻末におまけで愛書家についてのエッセイが書き下ろされてるんだけど、 これも痛くて、楽しめる内容。 ただ、原著は私家版を元にしているものだから、かなり短い本。 それでこの値段はちょっと高いよ。

Posted byブクログ

2009/10/04

偉大なる愛書家、モムゼン(誰?)の貴重な蔵書の足跡を辿るノンフィクション。ほんとに「書物の足跡」なのでややタイトル負け?「蔵書印」「消えたプラーガー古書店」なんて単語だけでわくわくする私のようなひとにはおススメ。そして何より後半の池田浩士氏のエッセイがとっても面白かった!もっと読...

偉大なる愛書家、モムゼン(誰?)の貴重な蔵書の足跡を辿るノンフィクション。ほんとに「書物の足跡」なのでややタイトル負け?「蔵書印」「消えたプラーガー古書店」なんて単語だけでわくわくする私のようなひとにはおススメ。そして何より後半の池田浩士氏のエッセイがとっても面白かった!もっと読みたい。ベストセラーとの関わり方、焚書から本をとらえるくだりとか。いやもうほんとに面白かったです。ちなみに私は蒐集を趣味にすることを自分に禁じているので、本地獄だけは避けたい次第。

Posted byブクログ