アルフィとくらやみ の商品レビュー

サリー・マイルズ(著者),ジルベルトの会(訳者),エロール・ルカイン

2016/07/15

ル・カイン！！！ル・カイン大好き！！！

きれいで少し不気味なタッチで描かれるのは、アルフィとくらやみくんの不思議な会話。
「明かりをつけると、くらやみは、どこへ行っちゃうんだろう？」アルフィが思い切って話しかけてみると、何とも意外な答えが返ってきましたよ。

くらやみくんの勿体ぶった言い方や異様な迫力の絵にやられて、「やだ……なにこれどんなオチなの……こ、怖い……」と無茶苦茶にビビりながらページをめくっていたのですが、読み終わってみれば全然普通にあったかいお話で。あれこれ深読みして勝手に恐怖するなんて、子どもより大人の方が怖がり屋なのかもしれません（私だけという説も）。

娘が暗いのを怖がりだしたら読んであげたいです。

2012/09/22

[江戸川区図書館]

図書館で4歳の息子がみかけて借りたがったので借りました。くらやみを怖がらないようにするお話かな、と思って借りたのですが、その手法はくらやみなんて怖くない(=怖いもの)、という発想とは逆のもので新鮮でした。

いきなり冒頭でアルフィが気にするのは、「明かりをつけたらくらやみはどこに行っちゃうんだろう」ということ。そのことが気になって眠れなくなってしまうくらい。"行っちゃう"という表現からもあれ？くらやみが怖くないのかな？と不思議に思いながらその先の"二人"の会話を興味深く読み進めました。

後は明るい時のくらやみの行き先！
アルフィの発想にも驚いたけど、普通に"影？ってことは足の下とか？？"とあくまで理屈っぽく考えていた私のと違った答えは子どもの発想とやや理屈にあった答えにそうきたか、と思ってしまいました。