ボーナス・トラック の商品レビュー
こいつ、なかなかいいやつなんだ、幽霊であることを除いては…ハンバーガーショップで働く「僕」は、ある雨の晩、ひき逃げを目撃したばかりに、死んだ若者の幽霊にまとわりつかれる羽目に。でも、なかなかいいやつなんだ、アルバイトの美少女にご執心なのは困りものだけど…。「僕」と幽霊がタッグを組...
こいつ、なかなかいいやつなんだ、幽霊であることを除いては…ハンバーガーショップで働く「僕」は、ある雨の晩、ひき逃げを目撃したばかりに、死んだ若者の幽霊にまとわりつかれる羽目に。でも、なかなかいいやつなんだ、アルバイトの美少女にご執心なのは困りものだけど…。「僕」と幽霊がタッグを組んだ犯人探しの騒動を描いて絶賛された、ユーモアホラーの快作登場!第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。 (BOOKデータベースより) *** あるブログで面白いと絶賛されていたので読んでみました。 とっても良い本でした。 最初は(前情報があったにも関わらず)ひき逃げ、成仏できない幽霊、といった要素からシリアスな話を想像していたんですが、30ページほど読み進むと笑い開始。 ひき逃げされ幽霊になった亮太とそれを目撃した草野のコンビと幽霊が視える南くんとのやり取りが面白くて、始終楽しめました。 もちろん笑いだけでなく感動シーンもあり、亮太が自分の葬式に行く場面や、彼の家族の心中を想うと切なくなりました。 あとはタイトルの意味がとても良いです。 そういう意味だったのねと納得できます。 ラストも良くて、また明日も頑張ろう、と爽やかな気持ちになれました。
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<内容>こいつ、なかなかいいやつなんだ、幽霊であることを除いては…ハンバーガーショップで働く「僕」は、ある雨の晩、ひき逃げを目撃したばかりに、死んだ若者の幽霊にまとわりつかれる羽目に。でも、なかなかいいやつなんだ、アルバイトの美少女にご執心なのは困りものだけど…。「僕」と幽霊がタ...
<内容>こいつ、なかなかいいやつなんだ、幽霊であることを除いては…ハンバーガーショップで働く「僕」は、ある雨の晩、ひき逃げを目撃したばかりに、死んだ若者の幽霊にまとわりつかれる羽目に。でも、なかなかいいやつなんだ、アルバイトの美少女にご執心なのは困りものだけど…。「僕」と幽霊がタッグを組んだ犯人探しの騒動を描いて絶賛された、ユーモアホラーの快作登場!第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。
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初めての作者。あまり期待していなかったけど、読みやすい文章でおもしろかった。明るい幽霊の亮太がいい味だしている。
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「階段途中のビッグノイズ」が面白かったので、こちらも読んでみた。 読みやすいのだが、全体に盛り上がりに欠けた。個々のエピソードをもっと掘り下げて書き込んでくれたらいいのではないかと思ったが、淡々と話が進んだ感じ。ラストも今ひとつ盛り上がらなかった。
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越谷さんのデビュー作。 ファンタジーノベル大賞の優秀賞受賞作とのこと。 好みの作品が多いなー、ファンタジーノベル大賞。 じーんとしました。
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マックで働く冴えない主人公がひき逃げ現場に遭遇、死んだ大学生につきまとまれるというなんとも面白そうな設定ではあったが、うまく設定を生かせていないような気がしたので★ふたつ。 ・そもそもマックの店員である必要性はあったのか・・・? ・ありきたりな犯人 ・成仏できない魂を救済して涙す...
マックで働く冴えない主人公がひき逃げ現場に遭遇、死んだ大学生につきまとまれるというなんとも面白そうな設定ではあったが、うまく設定を生かせていないような気がしたので★ふたつ。 ・そもそもマックの店員である必要性はあったのか・・・? ・ありきたりな犯人 ・成仏できない魂を救済して涙する主人公一行に軽く嫌悪感 全体的にクサイし、同じみな展開。こういう小説は苦手だ。
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超オモロー! 幽霊になった主人公がいろいろやって最後成仏。 この手の本は大好きだなー。 思い出したので追加
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞】 ファンタジーノベル大賞モノはだいたい読んでいる。この「ボーナス・トラック」は久しぶりにつぼにはまりました。最後、亮太が成仏する場面では涙した。草野と亮太のなんてことない会話に笑ったり、悪霊を見に行く場面でははらはらしたり、自然に感情移入できた。 ファンタジーノベル大賞は大人が読めるファンタジーが売り。第一回受賞作の「後宮小説」はすごく面白かった!! ファンタジーが好きなのでチェックしてるのだけど、アタリハズレが大きい。今回のは一気に読んじゃって、読んでる間はホント楽しかった。
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郊外のハンバーガーショップに勤める男が 深夜土砂降りの帰り道でひき逃げ事件に遭遇したことから・・・。 ずっと面白かったが、 欲を言えば最後の事件にカレ(もう一人の主役)も 一役買う場面があってもよかったのでは。 【図書館・初読・10/16読了】
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生真面目な性格が災いして、ひき逃げ事件に巻き込まれる草野さん。 しかも、ひき逃げされた被害者の幽霊にとりつかれて・・・。 と言うと、ホラーじみているけど、そんなことは全くなくてどちらかと言えば終始笑いながら読める小説だった。 基本的に登場人物がみないい人なのだ。 某ハンバーガー...
生真面目な性格が災いして、ひき逃げ事件に巻き込まれる草野さん。 しかも、ひき逃げされた被害者の幽霊にとりつかれて・・・。 と言うと、ホラーじみているけど、そんなことは全くなくてどちらかと言えば終始笑いながら読める小説だった。 基本的に登場人物がみないい人なのだ。 某ハンバーガーショップ社員の草野さんも、幽霊になった亮太くんも、草野さんと同じ職場で働く有能なバイトの南さんも、その妹でやはり同じ職場にいる高校生のしょーこちゃんも、その友達の”首コキコキ”こと明日香ちゃんも。 幽霊なのに、幽霊らしからぬ言動の亮太くんと、幽霊と分かっていつつも律儀に対応してしまう草野さん。 二人に芽生える連帯感のようなものが微笑ましかった。 ラストも唐突だけど、覚悟していた気もする。 最後まで笑ってちょっぴりしんみりして、けど、楽しい時間を過ごせました。
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