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フェア・トレードとは何か の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2011/01/22

フェアトレード初心者にとって、数多ある本の中で最も手に取りやすいものだと私は思う。 というのも、はじめにフェアトレードとは何か、なぜ必要なのか、著者の考えが明確に与えられ、その上で様々な産品―コーヒー、カカオ、バナナ、ジーンズ―を例に挙げ説明されているからである。 具体的な数値で...

フェアトレード初心者にとって、数多ある本の中で最も手に取りやすいものだと私は思う。 というのも、はじめにフェアトレードとは何か、なぜ必要なのか、著者の考えが明確に与えられ、その上で様々な産品―コーヒー、カカオ、バナナ、ジーンズ―を例に挙げ説明されているからである。 具体的な数値で論拠を説明されている箇所があれば、ある地域の問題を事細かに説明されている。しかも、難解な学問的論理や専門用語が並べられるのではなく、フツウの言葉で書かれている。 そのため、フェアトレードの世界に入り込みやすいと感じた。

Posted byブクログ

2009/10/04

卒論用 ジーンズについて、繊維産業の発展に与える影響について詳しく書いてある。 フェアトレードの原理がより広範に適応されうるか否かを検討すると書いてあるが、そこまで読みこめていない。

Posted byブクログ

2009/10/04

原題 "The No-Nonsense Guide to Fair Trade".「フェア・トレード」の言葉は今ではすっかり定着しているが、言うまでもなく“自由貿易”が“フェア(=公正)な取引”ではないという問題意識から来ている。〈問題は、貿易が「規制される」...

原題 "The No-Nonsense Guide to Fair Trade".「フェア・トレード」の言葉は今ではすっかり定着しているが、言うまでもなく“自由貿易”が“フェア(=公正)な取引”ではないという問題意識から来ている。〈問題は、貿易が「規制される」べきか「自由化される」べきかにあるのではなく、貿易が民衆の従僕であるのか主人であるのかが問題なのである。〉(p.29) 消費社会が南北格差を加速させる現状をジャーナリズムの視点で描いている。生産者である途上国の農民が自らを貧しいままに留め置く商品市況(市場!)に一喜一憂させられる様がなんともやるせない。ガーナのカカオ農民をイングランドのチョコレート工場に連れて行く章は、マイケル・ムーアより上だと思わせる。細かい事だが不満に思うのは、著者デイビッド・ランサム氏や訳者の市橋秀夫氏の情報が記載されていないことと、訳文がいかにも訳文然としていて一読してすっと頭に入ってこない文が多いこと。原文がアイロニーに富んだ鋭い文章と思われるだけに残念に思う。

Posted byブクログ