1,800円以上の注文で送料無料

鏡は横にひび割れて の商品レビュー

3.9

77件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    30

  3. 3つ

    23

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

クリスティーのマープ…

クリスティーのマープル物の一つです。名女優が村に引っ越してきて、その引っ越しパーティの席上、招待客が死亡してしまうという事件です。マープル物は全体的に、とにかく登場人物がたくさんいて、好き勝手におしゃべりをして収集がつかなくなるのですが、そこを纏め上げるクリスティーの力量はさすが...

クリスティーのマープル物の一つです。名女優が村に引っ越してきて、その引っ越しパーティの席上、招待客が死亡してしまうという事件です。マープル物は全体的に、とにかく登場人物がたくさんいて、好き勝手におしゃべりをして収集がつかなくなるのですが、そこを纏め上げるクリスティーの力量はさすがです。

文庫OFF

殺害の動機には驚かさ…

殺害の動機には驚かされました。犯人の気持ちはわかりますが、こんな理由で殺されたら成仏できないでしょうね。この作品も「クリスタル殺人事件」として映画化されました。

文庫OFF

穏やかなセント・メア…

穏やかなセント・メアリ・ミードの村のいわくつきの家にアメリカの女優が引っ越してきた。盛大なパーティの最中に招待客が変死を遂げた。呪われた事件に老婦人探偵ミス・マープルが挑む。

文庫OFF

2024/09/10

学生時代に読み漁ったアガサ・クリスティ 探偵ポアロもミスマーブルも、どちらのシリーズも好きで、読み尽くしたと思っていた。 他の作家の作品の中で、このタイトルが引用されていたので気になって読んでみた。 100年経っても色褪せず、読者を惹きつけるのは圧巻! ミスマーブルの観察眼と行動...

学生時代に読み漁ったアガサ・クリスティ 探偵ポアロもミスマーブルも、どちらのシリーズも好きで、読み尽くしたと思っていた。 他の作家の作品の中で、このタイトルが引用されていたので気になって読んでみた。 100年経っても色褪せず、読者を惹きつけるのは圧巻! ミスマーブルの観察眼と行動力は、年を重ねても健在だった。 またシリーズ全編、読み返したい。

Posted byブクログ

2024/08/31

恩田陸の『鈍色幻視行』で、表情がこの小説に出てくる女優のようだという描写があり、調べたらレビューの評価も高かったので読んでみた。 小説の中でも、その凍りついたような真顔の表情というのが鍵となってミス・マープルが追っていく。 最後まで、どうやって、誰が、どんな目的で殺したか全くわか...

恩田陸の『鈍色幻視行』で、表情がこの小説に出てくる女優のようだという描写があり、調べたらレビューの評価も高かったので読んでみた。 小説の中でも、その凍りついたような真顔の表情というのが鍵となってミス・マープルが追っていく。 最後まで、どうやって、誰が、どんな目的で殺したか全くわからなかった。殺されたパドコックさんも女優もあまり魅力的には感じず、事件を追うのに余りひきつけられなかったけど、真相を知ったら女性が好きなクリスティ作品として上位に挙がるのは分かる気がした。

Posted byブクログ

2024/07/29

【マープル】 マープル2作目『書斎の殺人』から20年経って、クリスティー72歳の時の作品。 『書斎の殺人』の現場となった屋敷が、売りに出されたり、放牧場だった所が新興住宅地になっている。 美しい田園風景が時を経て近代化へと変わりゆく姿に寂しさを感じた。 この作品はポアロではな...

【マープル】 マープル2作目『書斎の殺人』から20年経って、クリスティー72歳の時の作品。 『書斎の殺人』の現場となった屋敷が、売りに出されたり、放牧場だった所が新興住宅地になっている。 美しい田園風景が時を経て近代化へと変わりゆく姿に寂しさを感じた。 この作品はポアロではなく絶対にマープルだ。クリスティーがマープルの年齢になってきて2人が重なる。 自分はポアロから読み始めたので、最初はマープルのことが好きになれなかった。 でも今ではマープルならば間違いないという安心感、同性だからこそわかる繊細な気持ちと、美しい田園風景のセントメアリミードが大大大好きだ。 この作品は今までと同じような作品だと思っていた。 でも読み終わった後は、今までにない悲劇に読んだ後もずっと辛かった。今も辛い。 小説なのにリアルな怖さがあった。 この作品はネタバレなしでは語れないので、ここからネタバレしてます。 今回初めて犯人に同情し、犯人と同じ気持ちになった。同じ立場だったら私も犯人と同じことをしてしまうかもしれない。 そのくらい今回の被害者は許せなかった。 こういう人の人間描写がクリスティーは抜群に上手い。 そして怖いのは、この被害者みたいな人は身近に普通にいるということ。 自分の周りにもこの被害者みたいな人はいるし、どこにでも結構いると思う。 この作品は実在するアメリカの女優の人生から着想を得て執筆されたと後から知った。 リアルだと思ったらやっぱりそうだったんだ…。 私はこういう作品は心に強く残りすぎて辛くなってしまう…。元気が出る音楽を聴いてリフレッシュしよう。

Posted byブクログ

2024/07/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

マープルシリーズ8作目。今回もハズレ。第二次大戦後、時代は変わり、セントメアリミードにも新興住宅地の嵐が!マープルは70歳を超え、身体も衰えてきた。ゴシントンホールに大女優マリーナ・グレッグ夫妻が引っ越してきた。そこで行われたパーティーでヘザー・バドコックが飲んだお酒で急死した。自殺の可能性はほぼない。事件直前のマリーナの不審な視線とヘザーのドレスにわざと飲み物をぶちまけたのは誰だ?マリーナの結婚と出産、ヘザーの性格、マリーナの夫、秘書、執事、怪しい者ばかり。犯人動機は自分が授業で教えていることだった!⑤

Posted byブクログ

2024/07/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

クリスティーの話ってタイトルがほんとに素敵 これもお気に入りのタイトルのひとつ 子供が犯人では無いか?!と思ったけれど、始めに戻った時、鳥肌! 悲しいけれど終わり方がとても良かった、、!

Posted byブクログ

2024/06/15

アガサ•クリスティー作品は随分前に読んだかどうか。という記憶なので、ほぼ初作品 登場人物が多いので、名前を振り返りながらってのがちょい厄介 グロいとこ、恐怖感のない謎解きがアガサ作品の初心者には○ 他の作品もそんな感じかな。

Posted byブクログ

2024/08/18

ラスト20ページ、短い謎解きで淡々と終わるのに内容は怒涛。静かな終わり方が、悲しい話だったな......。という気持ちをじわじわと広げているような気がした。 「人生がまるで一方交通の道路みたいなのよ——自分がその道をあるいてゆくだけ。そういう人にとっては、他人は——そうねえ——...

ラスト20ページ、短い謎解きで淡々と終わるのに内容は怒涛。静かな終わり方が、悲しい話だったな......。という気持ちをじわじわと広げているような気がした。 「人生がまるで一方交通の道路みたいなのよ——自分がその道をあるいてゆくだけ。そういう人にとっては、他人は——そうねえ——部屋の壁紙程度にしか思えないのよ」 というマープルの言葉がやけに印象に残った。

Posted byブクログ