君たち、どうする？ の商品レビュー

小野田寛郎(著者)

よいです

[cltom]

小野田さんの一連の本を読んだ後に読みました。この自然塾の活動が継続し、裾野が広がっていくことを願っています。

2014/01/26

　30年間フィリピン・ルバンク島で情報将校として戦った、元日本陸軍少尉 小野田寛郎さんが落伍者を出さない自然塾のことや、自分を育ててくれた母親について語った。

以下は主に本文から引用-----

「衣食足りて礼節を知る」
１．自然塾の目的とは、子供がいかなる境遇でも屈せず、生涯を自分の志したところに向かって生き通せる、逞しさの基盤を作るところにあります。

「ここは何かを教えるキャンプじゃない。自分で気付き、自分で考えるキャンプなんだ」

「君たち（なら）、どうする？」

２．キャンプの後で、贈る言葉
・小学生には「泣くな、負けるな」
・中学生には「独りで歩け、そしてよき友を」

３．もしもう一度、サバイバル生活をしなければならない不運に見舞われたとき、何か一つだけ持つことができるとしたら迷わずに刃物を選びます。

2011/09/22

日本に帰ってきて、人間も多数集まって社会・国家となれば、これもまた「自然」と同様だと悟りました。

学問なき経験は、経験なき学問に勝る。

自分の身は自分でしか守れないことを分からせたいのです。それが、やがて自己責任や自立心を育てていくのですから。

子供が何か予想外のことに直面して困っても、「そんなときはこうしなさい」と強制したりはしません。「君たち、どうする？」と聞くだけです。後は子供が考える手助けをしてあげればいいのです。

後片付けをすることが、人間と他の動物の違う点で、たべっぱなし、使いっぱなしでは動物と一緒です。次の行動を考えて、効率良く生活することを覚えて欲しいのです。

私たちは常に子供達の顔色に注意しています。それは世間で言う顔色ではありません。目の輝きと動作なのです。

「自然は子孫から預かっているもの」

「何かがないからできないというのは、自分の能力のなさを証明していると思え」陸軍学校

戦時＞夜間、行軍＞裸足で、地面の固い所を探りながら道からそれないようにして、一歩一歩時間をかけて歩いた。

キャンプの基本は来たときよりも、むしろ綺麗にして帰ることにあります。

子供の自立のためにも、旅行用品は自分で荷造りさせて欲しいと思います。

「よく遊び、よく遊べ」

大人でさえ、他人の心を慮ることはなかなかできません。まして子供なのだから、益々そうだと考えてやってほしいと思います。子は、親の心を知らなくて当然なのです。