真夜中の五分前-five minutes to tomorrow(side-B) の商品レビュー
揺れる心・・・
大学時代に恋人を失い、それ以来「どこか歯車がズレたまま」生きている主人公。しかし「かすみ」という女性との出会いから、彼の世界は少しずつ動きはじめて……。危うく揺れる心を見事に描いた作品です。
mari
side-Aと2つのセットストーリー。 双子のゆかりとかすみがスペインに旅行中、列車事故に巻き込まれ、1人は死亡、1人は生き残った。 彼女はゆかりとして恋人の元に帰ったが、彼女は本当にゆかりなのか? かすみの恋人「僕」とゆかりの恋人尾崎は戸惑う。 side-Aより先に読んだから内...
side-Aと2つのセットストーリー。 双子のゆかりとかすみがスペインに旅行中、列車事故に巻き込まれ、1人は死亡、1人は生き残った。 彼女はゆかりとして恋人の元に帰ったが、彼女は本当にゆかりなのか? かすみの恋人「僕」とゆかりの恋人尾崎は戸惑う。 side-Aより先に読んだから内容が分からない部分もちらほら…。 後味の良い本だったから、side-Aもぜひ読んでみたい。
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side-B に入って一気に面白くなった。結末はある意味僕が望んだ流れになってよかった。最後の5ページはほんとにドキドキして胸が苦しくなった。なんて切ない、なんて不思議な感覚にさせてくれる物語なんだ。人が人を愛するとき、それは何を見て、何を感じて、愛するのか。そして、何を本当に愛...
side-B に入って一気に面白くなった。結末はある意味僕が望んだ流れになってよかった。最後の5ページはほんとにドキドキして胸が苦しくなった。なんて切ない、なんて不思議な感覚にさせてくれる物語なんだ。人が人を愛するとき、それは何を見て、何を感じて、愛するのか。そして、何を本当に愛してるのか。そんなことを見つめる機会を与えてくれる物語だった。
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最初の恋人の水穂との死別。別れ。 5分遅らせた時計を使って生活する主人公の僕。 別れを見つめ直さずに、宙に漂ってる現実味のない意識の生活から、別れを受け入れるまでの青年期の青春のようなものを感じる作品。 死別を見つめ直すことができないからか、世界とズレた時間で現実味のない、ふわ...
最初の恋人の水穂との死別。別れ。 5分遅らせた時計を使って生活する主人公の僕。 別れを見つめ直さずに、宙に漂ってる現実味のない意識の生活から、別れを受け入れるまでの青年期の青春のようなものを感じる作品。 死別を見つめ直すことができないからか、世界とズレた時間で現実味のない、ふわふわした状態を感じる。 ふわふわした状態のまま、出会ったかすみもまた、一卵性双生児特有なのか、自分をうまく認識できないふわふわした状態。 人生も、恋愛も、それまでに起きた事を消化し切らないまま進む現実。 どこかで、向き合って、割り切って進まないといけないと言うメッセージと言うか、そんなものを感じた。
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事故でかすみは死んだ。生き残ったのはゆかりだった。…ほんとうに? 双子のアイデンティティと愛について。 愛って何なんだろう。という思いが加速した。 難しいね。 僕らの人生には偶然も必然もない。ただそうあるだけ。
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side-Bで、いきなり2人の未来が閉ざされていたことを知りショックを受けました。 野毛さんの元で始めた仕事が上手くいった主人公。 砂漠で毛布を売ることが出来る男と見込まれた彼は、やっぱり出来るヤツなのですね。 残った彼女はかすみなのか、ゆかりなのか。 双子ならではの謎ですが、もし事実なら本人も苦しいだろうなと思いました。 尾崎さんも彼女も新たな道に進んだ様子。 主人公の彼は、一日の5分間だけかすみと水穂を思うんだそうです。 村上春樹っぽいなと思っていたら、村上チルドレンと呼ばれているんですね。初めて知りました。
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side-Bを読み始めて早々にショックを受ける。かすみ死んだんかい!と。愛とはなにか、僕ってなんなのか。やっぱりね、このテのお話は苦手だなあと実感した。何だかこういう、読み手によって受け取り方や感じ方が違うとか、生きるとは・死ぬこととは・人生とはみたいなすごくもやっとしたところを題材にしているお話って難しいと思う。全く同じ考えの人なんていないわけだし。ちょっとは理解できるけど、この僕の考えていること全部は理解できない。とても淡々としていて、さくっと読めるけど、ええと…結局何が言いたかったんでしょうか?と愚問を投げかけてしまいながら、読了。
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自分が何者なのか、何をなしているのかわからない人の話か?恋人を突然失ったことを受け入れられず、淡々と感情をなくして生きていた人が再生する話なのか?私には手におえん話だった。感情の機微が読み取れなかった。
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またも彼女を交通事故で失った主人公。ただし、今回は双子の妹は同じ事故に遭遇しておきながら生きていた。愛してるってどういうこと? 有り得ない設定だなと思いつつ、だからこそフィクションなんだとも思った。要は、面白かった。 失恋とは悲しいものだ。今まで一緒に居た時間を愛おしいか...
またも彼女を交通事故で失った主人公。ただし、今回は双子の妹は同じ事故に遭遇しておきながら生きていた。愛してるってどういうこと? 有り得ない設定だなと思いつつ、だからこそフィクションなんだとも思った。要は、面白かった。 失恋とは悲しいものだ。今まで一緒に居た時間を愛おしいかったと感じるほど、その悲しみも深い。と、読後思った。
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SideAで終わりで良かったかなぁ。。 SideBでなんだが、ややこしくなった感じがするかな。 でも、文章的には割と好き。
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