茶色の服の男 の商品レビュー
2004年発行、早川書房のクリスティー文庫。解説の言う通り、ミステリーというより冒険青春小説か。しかし、どうも長すぎるような気がする。ビッグ4のように短編連作なら目先が変わって面白いのだが、どうも中だるみをひどく感じてしまった。後半はなかなか面白く、前半の勢いが復活しているように...
2004年発行、早川書房のクリスティー文庫。解説の言う通り、ミステリーというより冒険青春小説か。しかし、どうも長すぎるような気がする。ビッグ4のように短編連作なら目先が変わって面白いのだが、どうも中だるみをひどく感じてしまった。後半はなかなか面白く、前半の勢いが復活しているように思えたのだが。 解説:「思い入れの深い作品」村上貴史(ミステリ書評家)
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茶色の服の男 アガサ・クリスティ ꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱ 茶色の服の男の落し物の多さが気になってしまったと思ったら、意外と本人も気にしてた。 ちょっと話がごちゃっとしてる気がする。推理はちょっとだけで、アンの冒険物語。アンが無茶しすぎで、命がかかってても軽く感じてしまう。恋愛も何だか軽い。 勝手にショートヘアの活発な子をイメージしてたら、めちゃくちゃロングヘアらしい。 "大佐"の謎は、アンとサー・ユースタスの手記が交互に使われてるので、犯人が書かれてるとしたら怪しいのはサー・ユースタスの方だよな、ってことはこの手記はアクロイド殺し的なやつ?って思いながら読み進めた。 サー・ユースタスがアンに手を握って欲しがってるの可愛い。 2022/08/20 読了(図書館)
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アガサ・クリスティの探偵&冒険もの。クリスティ作品の冒険ものは全般的に、淡白な印象を受ける。この作品も、ちょっと都合よく行き過ぎてない?とか、そんな風に事件が起きたり、事件から逃げれたりするんだっけ?とか、思う。
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ミステリから冒険小説の脳内切替ができず(そもそも冒険小説は読む機会ない)、黒幕の正体はスーザンか夫のクラレンスとの邪念を抱き続けてしまった(違ってよかった)。 また作家と同時代でなければ「ナイルに死す」より本作を先に読む人は少数派のはずなのでレイス大佐も微妙。さらに個人的には映画「ナイル殺人事件」でポアロ用にウツボ料理を特注する天然×軽妙洒脱なデビッド・ニヴンが頭から離れず、全く怪しむことができなかった… ともあれ、ファンタジーだから可能な愛嬌溢れる悪役やエディ・マーフィー並みの変装で登場人物を掛持ちする某氏、実際に訪れたにしてもよくここまで生き生き膨らませられたと感心する南アフリカの観光的描写、二人交替のコミカルな叙述など、全体の2/3位はアハハと笑いながら読めた。本シリーズでは珍しく?まともなあとがきでジュニア版に触れられていて、子供時代にその形で出会うのが本作の最適な楽しみ方かもしれない。 最後の方で、本編中に発生した唯一の殺人被害者に対し、そこかい?という恋愛原理主義のずれた批判を力説する若い不死身のヒロインには、スーザンになって多少説教でもしたい気になる。
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クリスティー強化ウィーク中♪今回は、ノン・シリーズのこちらの作品。 父親を亡くしたばかりのアンは、ロンドンの地下鉄で男が転落死したのを目撃します。その時に“医者”と称する男が落としていった、謎の暗号のようなものが書かれた紙片を拾った事から、彼女の“冒険”が始まります・・。 エン...
クリスティー強化ウィーク中♪今回は、ノン・シリーズのこちらの作品。 父親を亡くしたばかりのアンは、ロンドンの地下鉄で男が転落死したのを目撃します。その時に“医者”と称する男が落としていった、謎の暗号のようなものが書かれた紙片を拾った事から、彼女の“冒険”が始まります・・。 エンタメ性にあふれた“冒険活劇”で、ミステリとはまた違った楽しみ方ができる本書。 主人公の若い女性アンは、とってもアグレッシブである意味無謀なところが「トミー&タペンスシリーズ」のタペンスを彷彿とさせます。 アンとサー・ユースタス・ペドラーの手記が交互に展開する構成ですが、この“手記”がクセものといいますか、つい先日“この手”でクリスティーに騙されたばかりなのに、また騙されてしまいました(ネタバレになるので作品名伏せます)。 スリルあり、ロマンスあり、旅の楽しさあり(ヴィクトリア滝、行ってみたい!)、謎解きもありますよ。 登場するキャラも面白く、ミステリに興味なくてクリスティー読んだことない方でも、本書はお楽しみいただけるかも。と思った次第です。
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推理と冒険の話。テンポよく読めて楽しかった。著者はこの話の主人公みたいに好奇心旺盛で行動的だったのだろうか?登場人物の手記が出てくるともう警戒してしまう。
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アンのスリルとサスペンス(ちょっぴりロマンス) 考古学者の娘アン・ベディングフェルドは、地下鉄で目撃した事件に、好奇心と冒険心で飛び込んでいく。南アフリカに向かったアンの行く手に待っているのはーー。 生き生きと危険に飛び込んでいくアンが好印象。登場人物のキャラクターも色々で、誰が「大佐」だったり「茶色の服の男」なのか、ドキドキしながら読める。船上や南アフリカ上陸後も、アンは次々と大胆さを発揮し、間一髪のところで命を拾って、真相に近づいていく。その間でちょっとした恋愛エピソードもあるが、細かい心理描写というよりは、お約束のような味付け部分と思える。トリックが目を見張るものではないが、楽しく読めるエンタテイメント。
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最初期の冒険活劇もの。 「あー、これはあれの元か」とインパクトが一つあるけど、 まあその他は割と普通かな。推理小説として読まなければ楽しく読める。
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クリスティの作品は、どうしてもポワロとミス・マープルを思い浮かべてしまう。また、実際に、記憶に残ってる作品も、やっぱりそのような作品になってしまうのだ。今回は、クリスティの作品の中でも若い女性が主人公の冒険ミステリーだ。天涯孤独になってしまったアンが、冒険をもとめて自分で事件に巻...
クリスティの作品は、どうしてもポワロとミス・マープルを思い浮かべてしまう。また、実際に、記憶に残ってる作品も、やっぱりそのような作品になってしまうのだ。今回は、クリスティの作品の中でも若い女性が主人公の冒険ミステリーだ。天涯孤独になってしまったアンが、冒険をもとめて自分で事件に巻き込まれていく。最後の解説でも触れられているが、「アクロイド殺し」のトリックを先に使用している作品なのだとか。どうにも私には「アクロイド殺し」の印象のほうが強くて、この作品は嫌いじゃないけど、どこか薄い印象を残してしまった気がする。
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アガサ・クリスティーのシリーズものではない1冊。若い女性の冒険譚という感じ。もちろんミステリーも絡んでくるが。最後の犯人当ては唐突だった気もするけれど、登場人物がなかなか魅力的で、軽い読み物としては最適。特にサー・ユースタスはお気に入り。
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