ネプチューンの剣 の商品レビュー

ウィルバー・スミス(著者),上野元美(訳者)

　父を殺された息子が…

[文庫ＯＦＦ]

　父を殺された息子がたくましく成長し、復讐と成功を手に入れる海洋冒険ものです。主人公は魅力的に描写されており、読みやすいストーリーですが、展開が安易で後半はややたいくつになります。さらっと読みたいときにはいいかもしれません。

2017/11/08

面白いのですが、なんだか深みの無い作品です。
主人公は格好良く、清廉潔白で、勇敢。敵方は皆下種で卑怯で、ずるがしこくて。余りにも紋切り型の人物設定です。また、主人公はこの一冊の中で、伯爵夫人(悪女)、ジャワの皇女(聖女)、エチオピアの女将軍の三人に愛されます。たかが一年チョットの間にです。ちょっともて過ぎ・気が多すぎでしょう。
まずまず出来てたのは奴隷のアボリの人物像かな。これもちょっと格好良すぎますが。。。
解説によると、26ヶ国語に翻訳され、イギリスでは熱狂的ファンの多いシリーズだそうですが、どうもね。まあパルプマガジン(またはB級映画)の楽しみという所です。

2010/04/21

購入済み

あらすじ
（ＢＯＯＫデーターベースより）
ときは１７世紀。
香料と財宝を求めて、帆船がアフリカ沿岸の海を駆けめぐっていた。
１７歳のハルは、英国貴族である父の船“レディ・エドウィナ”号に乗り組み、厳しい指導のもと、たくましい海の男にならんとしていた。
その甲斐あって、父より先祖伝来の宝剣“ネプチューンの剣”を授けられるが、その直後、仲間の裏切りでオランダ人の急襲を受ける。
剣は奪われ、父は拷問死、ハルも虜囚となるが、いつか父の仇を討ち、剣を取り戻すことを誓う。
幾多の困難や試練がふりかかるなか、はたしてあの剣をふたたび身につける日は来るのか？

好きなテーマだし、読みやすいのになんで放置していたのかしら？と思いつつ読みましたが
読み出したら割りと早めに読めました。
理由はただひとつ。
話の展開が王道すぎるので、その辺がつまらなかったんだと合点がいったもの。
地理的にとか、人種的にとか、色々楽しく読めました。

Birds of Prey by Wilbur A. Smith

2022/04/04

同じ作者の『リバー・ゴッド』はわりと面白かったので購入してみたんだけど……。
雰囲気は良いけど、ちょっとおおざっぱ？

2009/10/04

１７世紀の海賊（本当は海賊ではないらしい）のハルの冒険小説。最初は難しそうかなと思ったが、仲間の裏切りや捕まってからの逃走劇、父の仇への復讐とかどんどん引き込まれていった。ただ、ハルがどんどん成長していくのだがその表記があまりなく、途中で「えっ!そんな歳!?」とびっくりする事があった。あと、２回の恋愛事はなにか作られた感というか無理矢理感がぬぐいきれない。。