人のかたち の商品レビュー
人間の<業>というも…
人間の<業>というものが良く書かれてたと思う。人形師と奉公人、イギリス領事と陰間と姉と口入屋。時代を経てその末裔達。さまざまな人間模様が判りやすく筋道を立てて書かれてて、読み易かった。
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母親の苦労をよそに、…
母親の苦労をよそに、せっかく職に就いても、3日とたたず辞めてしまう三次。次に口入れ屋に紹介されたのは、人形師立松の家だった。立松の作る人形は、さながら魂が入っているかのようだと評判の生き人形だ。ある日吉原でイギリス領事によって女郎と陰間が殺される事件が発生した。立松は事件を題材に...
母親の苦労をよそに、せっかく職に就いても、3日とたたず辞めてしまう三次。次に口入れ屋に紹介されたのは、人形師立松の家だった。立松の作る人形は、さながら魂が入っているかのようだと評判の生き人形だ。ある日吉原でイギリス領事によって女郎と陰間が殺される事件が発生した。立松は事件を題材にした見世物のため、三次を生き見本として陰間の人形を作り始めた。/主筋の、三次と立松、領事と菊也とは別に、三次と口入れ屋の関係、口入れ屋と陰間の関係など、ともすれば複雑になりそうな人間関係が、人の縁とはこういうものかもしれないと素直
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☆明治初期、仕事がなかなか続かない三次が勤めた先は人形師の立松さんち。 写真もビデオもなかった時代に世の中の事件を人形を使って見世物にするのが立松の仕事で、よりリアルな人形を作るために事件に深入りしていく。 優しい立松の世話をする三次のお話と、事件の当事者たちのお話がミックスされ...
☆明治初期、仕事がなかなか続かない三次が勤めた先は人形師の立松さんち。 写真もビデオもなかった時代に世の中の事件を人形を使って見世物にするのが立松の仕事で、よりリアルな人形を作るために事件に深入りしていく。 優しい立松の世話をする三次のお話と、事件の当事者たちのお話がミックスされていて、なんだか悲しくもキレイな作品になっていました ( ; _ ; ) BLとか抜きで小説として楽しませてくれる力量がある作家さんだなぁと改めて実感☆ 剛さんはハズレが少なくて面白い!!
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明治初期の天才人形師とその作品のお話。 人形を作る側、人形のモデルとなった人物の側、二つの視点で描かれていて構成がとても良いと思う。 更にはそれらが去った現代、残された人形が再び日の目を浴び、新しい物語の始まりを予感させるようなラストになっているのも良い感じ。 「人のかたち...
明治初期の天才人形師とその作品のお話。 人形を作る側、人形のモデルとなった人物の側、二つの視点で描かれていて構成がとても良いと思う。 更にはそれらが去った現代、残された人形が再び日の目を浴び、新しい物語の始まりを予感させるようなラストになっているのも良い感じ。 「人のかたち」「人形」という言葉がところどころに意味合いを変えて出て来て、効果的に使われている。 (文字通りの「人形」だったり、人の言いなりになるという意味での「人形」だったり) この辺り、上手い作家さんだと思う所以。
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すっっっっごい良かった・・・キャラも設定も凄く好き・・・面白い(´;ω;`)立松によって再び領事さんと巡り合えて、しかも一番綺麗だった時のままずっと一緒にいられてとても幸せだった菊也のことを思うと泣けてきますよ・・・立松の人形に対する情熱も凄い好き。でも何故そこまで人形に執着した...
すっっっっごい良かった・・・キャラも設定も凄く好き・・・面白い(´;ω;`)立松によって再び領事さんと巡り合えて、しかも一番綺麗だった時のままずっと一緒にいられてとても幸せだった菊也のことを思うと泣けてきますよ・・・立松の人形に対する情熱も凄い好き。でも何故そこまで人形に執着したのか、気になります。
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