1,800円以上の注文で送料無料

黒い福音 の商品レビュー

3.8

32件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

現実の事件をモデルに…

現実の事件をモデルにしています。この当時の客室乗務員に対しての世間の偏見が面白い。モデルとなった神父は現在も生存しているようで時々週刊誌やテレビの特集などで取り上げられています。はまります

文庫OFF

実際に起きた事件を基…

実際に起きた事件を基に、著者による独自の調査と推理を加えて再構築したノンフィクション・ノベル。

文庫OFF

現実に起った外人神父…

現実に起った外人神父による日本人スチュワーデス殺人事件の顛末に強い疑問と怒りをいだいた著者が綿密な調査を重ね、推理と解決を提示した問題作。

文庫OFF

2024/09/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上手いな〜〜描き方 官能小説じゃねーかと思ってたら怖い話じゃん…書き方が客観視点なのが救いがなくて怖い これは神を信仰する宗教をディスった話? ミステリーって著者の考えが出てこないという点で怖い、サイコパスみたい 松本清張って何を書きたい人なの? やっと捜査始まるんかい!! ランキャスター氏が世津子を襲うって、普通だったらわざわざ自分の手を汚すようなことしないと思うけど、そういうことが罷り通ってた時代ってことなんだろうな… 実際にあってお蔵入りになったってのがやだなあ そうゆうものにメスを入れる感じで書いたわけね "実際犯罪の新解釈"っていうジャンルがあるのか… 松本清張ってそうゆう人なんだ この人自身に興味が湧くな 松本清張記念館に行ってみたいから頑張って他のも読もう 昭和45年の作品が全く古びれずこんなに夢中になってしかもかなり読みやすく読めるなんて エンタメじゃないからかな

Posted byブクログ

2024/07/03

眠気を押さえて、あっという間に読んだ本。 本当にあった内容で、そう言った事からも、ずいぶんと日本人を馬鹿にした態度だなと思う。ヨーロッパの方が思う日本とは、そんなに野蛮人だったのだろうかと。宗教の裏にある黒い影。背徳心を正当化する自己中心的な考え方。 虚しさを覚える一方、松本清張...

眠気を押さえて、あっという間に読んだ本。 本当にあった内容で、そう言った事からも、ずいぶんと日本人を馬鹿にした態度だなと思う。ヨーロッパの方が思う日本とは、そんなに野蛮人だったのだろうかと。宗教の裏にある黒い影。背徳心を正当化する自己中心的な考え方。 虚しさを覚える一方、松本清張の素晴らしき世界に感動。

Posted byブクログ

2024/05/27

再読。ノンフィクション・ミステリー。 戦後という日本が国際的に弱い立場の時代、キリスト教宗教集団の名に隠れて、救援物資の横流し、麻薬の密輸の犯罪が行われ、あげくに殺人事件も隠されようとする。 翻弄され殺されたのは、そのころ憧れの職業スチュワーデスの女性。殺したのは若い神父。 こう...

再読。ノンフィクション・ミステリー。 戦後という日本が国際的に弱い立場の時代、キリスト教宗教集団の名に隠れて、救援物資の横流し、麻薬の密輸の犯罪が行われ、あげくに殺人事件も隠されようとする。 翻弄され殺されたのは、そのころ憧れの職業スチュワーデスの女性。殺したのは若い神父。 こういう昭和時代の黒い部分を、描かせたら一品の清張節をふたたび満喫。

Posted byブクログ

2021/03/04

犯罪はどこで道を誤れば至るのか。聖人君子ではない神父もまた人として道を見誤る。裏社会にも通じる圧力は時に政治や世間体へと影響する。真実を突き止められずに終幕する未解決事件、悔恨が日常の営みに溶け込んでいく。忘却へと流される被害者の無念が私たちの心にひっそりと宿した時に変えよう変わ...

犯罪はどこで道を誤れば至るのか。聖人君子ではない神父もまた人として道を見誤る。裏社会にも通じる圧力は時に政治や世間体へと影響する。真実を突き止められずに終幕する未解決事件、悔恨が日常の営みに溶け込んでいく。忘却へと流される被害者の無念が私たちの心にひっそりと宿した時に変えよう変わろうという声となることを望む。変えなければならないのは世間よりも先に私たちなのだ。

Posted byブクログ

2019/10/19

昭和34年に実際に起こった「スチュワーデス殺人事件:英国海外航空の現役スチュワーデス:武川知子さん(27歳)が川の畔で死亡しているのが発見。解剖の結果、他殺と断定されて、捜査が始まる。遡上に上ったのは、武川さんが通っていた都内杉並区にあるカソリック教会のベルギー人神父。結局、神父...

昭和34年に実際に起こった「スチュワーデス殺人事件:英国海外航空の現役スチュワーデス:武川知子さん(27歳)が川の畔で死亡しているのが発見。解剖の結果、他殺と断定されて、捜査が始まる。遡上に上ったのは、武川さんが通っていた都内杉並区にあるカソリック教会のベルギー人神父。結局、神父の帰国によって未解決のまま。」を素材とした作品が本書。

Posted byブクログ

2019/02/12

☆☆☆2019年2月レビュー☆☆☆ 松本清張の小説からは「昭和」を感じる。この作品は実際に昭和34年に起きたスチュワーデス殺人事件を題材に描かれた小説である。 グリエルモ教会は「布教」の名のもとに、密輸、支援物資の横流しで大きな金銭的利益を得ていた。「密輸」を生業とするランチ...

☆☆☆2019年2月レビュー☆☆☆ 松本清張の小説からは「昭和」を感じる。この作品は実際に昭和34年に起きたスチュワーデス殺人事件を題材に描かれた小説である。 グリエルモ教会は「布教」の名のもとに、密輸、支援物資の横流しで大きな金銭的利益を得ていた。「密輸」を生業とするランチャスター氏と深い関係を持ち、それがスチュワーデス殺人事件に繋がる。 直接の実行犯はトルベック神父であるが、彼もまた追い込まれて罪を犯したという意味では「被害者」ともいえる。殺人を犯すまでに追い込まれたトルベック神父があまりにも憐れだ。恋人である生田世津子を自ら手にかけるその精神的苦痛が、読んでいた痛いほど伝わってきた。 新聞記者と刑事のやり取りや、人々の生活描写から時代を感じることもでき、最後までスラスラ読めた。

Posted byブクログ

2018/04/03

実際にあった殺人事件を元に、事実を推測し物語にしたもの。結構分厚く、持参のブックカバーに入らなかった。それだけに読みごたえはあるが、難しいと思うことなく時間を忘れて読み進めた。 あまり推理もの等を読まない身としては偏見として、警察は悪役に回るものなのかなと思っていたけどこの話は...

実際にあった殺人事件を元に、事実を推測し物語にしたもの。結構分厚く、持参のブックカバーに入らなかった。それだけに読みごたえはあるが、難しいと思うことなく時間を忘れて読み進めた。 あまり推理もの等を読まない身としては偏見として、警察は悪役に回るものなのかなと思っていたけどこの話はそうではなかった。寧ろ日本の警察の力❨勿論権力のことではない❩に期待をかけていたような感じさえ受ける。教会側は教会側として、初めから詐欺だとかなんだとするというのではなく本気で布教するなら国の法律を犯してもよいというところに基づいているところもなんとなく歯切れの悪いところ❨※これは誉め言葉です❩。 構成としても江戸川乱歩の初期作品のように、実際の犯行を先に書き後から明かしていくというのもよかった。

Posted byブクログ