夫と共に死を見つめて の商品レビュー

バーバラロバーツ(著者),入江真佐子(訳者)

2011/07/31

・末期の人に必要なのは慰めと、そばにだれかがいること、それに人間としての尊厳、また場合によっては苦痛のコントロール、ということもある。
・やさしさこそが、死にゆく患者が診断結果を受け入れるのを助け、そして患者が残りの人生をできるだけ多くの尊厳と選択の機会を持ち、できるだけ肉体的苦痛を味わわずに生きていけるように、サポートと援助を与えるのである。

・ホスピスとは、命を早く終わらせることでも延命することでもなく、末期の病気に自然の経過をたどらせ、症状をやわらげる介護を施しながら尊厳を保ったまま平和な死を迎えるというゴールを提供する哲学である。
・「激しく嘆き悲しんだとき、わたしたちは人生と新たな契約を結ぶのです。だれも好んでこの嘆き悲しむ道を歩むことに署名する人はいません。しかし、多くの人がこの癒しの旅で、予想もしていなかった深みと豊かさをみつけるのです」