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「構想力」の育て方 の商品レビュー

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2014/10/08

構想とはなにか?本書の解はこうだ。 1. ある個人や組織がある意志のもとで、実現したい先行きを示したもの 2. ある個人や組織が実現したい状態に、確実に至るための効果的な考え方と方策 また、構想化の思考段階を分解すると、 着眼→想起→比較・探索→関係結合→知識構築→評価として...

構想とはなにか?本書の解はこうだ。 1. ある個人や組織がある意志のもとで、実現したい先行きを示したもの 2. ある個人や組織が実現したい状態に、確実に至るための効果的な考え方と方策 また、構想化の思考段階を分解すると、 着眼→想起→比較・探索→関係結合→知識構築→評価としており、まるで野中理論のSECIモデルのようである。 理論的な分解が多く、「構想力なるものを身に付けたい」と特効薬を求める気分で手にすると、ややマニアックで読みにくい印象を持つが、課題が多く、トレーニング本としては良い。 自分の直近の実践をふりかえり、本書の指摘で気になったのは、 ・日々の業務に精通していると過去や現在の事情に引っ張られがちである ・構想を推進するときに直面しそうな厄介ごとを恐れ、回避しようとすると変わりばえしないものに留まる ・自分の常識を点検し変えるという作業が不十分で、従前と変わらず、物足りない、不満だとなる つまるところ、構想力を鍛えるとは、日々周囲の問題への意識を高め、理想状態をイメージすること、実践への道筋づくりでは、クリエイティブなマインドセットで発想しつつ、実践と修正を繰り返す姿勢を維持すること、と読み解いた。

Posted byブクログ