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黙って行かせて の商品レビュー

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23件のお客様レビュー

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2012/02/01

図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) 私が4歳の時、母は家を出た。アウシュヴィッツで看守になるために―。50年後の再会、私は母に問わずにはいられなかった…。ヒトラーへの敬愛もユダヤ人への憎しみもそのまま現代まで持ち続ける母。母の言葉に愕然としながらも、絆と呼べるもの...

図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) 私が4歳の時、母は家を出た。アウシュヴィッツで看守になるために―。50年後の再会、私は母に問わずにはいられなかった…。ヒトラーへの敬愛もユダヤ人への憎しみもそのまま現代まで持ち続ける母。母の言葉に愕然としながらも、絆と呼べるものはないのかと探さずにはいられない娘。本書は実話です。 一気に読んでしまいました。 ヒトラー信仰ともいえる、固い信念はどこから生まれてきたのか。 教育?それとも洗脳? 人間性をどうとらえるか、とても面白く、そして考えさせられました。 政治思想というものはここまで人の思考を支配するのか。 作者もアウシュビッツでの被害者の一人に他ならないのだと思う。 Lasciami andare,Madre by Helga Schneider

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2016/12/15

三浦しをんさんの本を読んで、読みたくなり図書館で借りました。 翻訳ものだからどうか…と思っていましたが、 読み始めてからは一気読みでした。 ただただ、読んでいる間中、怖かったです。 ナチスがしたこともそうだし、著者の母親がそのナチスに加担したことや、そのために幼い子供を捨て...

三浦しをんさんの本を読んで、読みたくなり図書館で借りました。 翻訳ものだからどうか…と思っていましたが、 読み始めてからは一気読みでした。 ただただ、読んでいる間中、怖かったです。 ナチスがしたこともそうだし、著者の母親がそのナチスに加担したことや、そのために幼い子供を捨てたことに対して、少しも反省したり後悔したりする様子がないことが。 「自分たちを捨てて出て行った母親」 というだけで、容易には許すことのできない条件バッチリなのに、それに加えてあの悪名高いナチスの親衛隊員。 許せるかなぁ、これ……。 なんでそんな残酷なことが出来ちゃうかなぁ、人間は。 この先、決してそんなことが起こらないよう、 みんな頑張ろう。 ……って、どんな感想だ。

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2011/10/07

アウシュビッツ、ナチスのことについていえば、漠然と理解していたが、この残虐な行為の実行者達は何の悔恨ま反省もくいきている。このことに興味がでてきたので、しばらくこのジャンルの本を読んでみることにした。 だが、今イスラエルがパレスチナに対し行なってることも、ナチスと変わらないと思う...

アウシュビッツ、ナチスのことについていえば、漠然と理解していたが、この残虐な行為の実行者達は何の悔恨ま反省もくいきている。このことに興味がでてきたので、しばらくこのジャンルの本を読んでみることにした。 だが、今イスラエルがパレスチナに対し行なってることも、ナチスと変わらないと思うが…

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2014/02/22

ナチスの看守だった母と、それを許せない娘の話。 一応ノンフィクションと銘打ってあるんだけど、ちょっとあやしいところがあって評価がわかれているらしい。 「戦利品」を持っておけるものなのか?とか。でも昔日を夢見る老人の繰言としてはありそうでもある。 細かい事実の整合性はこの際どうで...

ナチスの看守だった母と、それを許せない娘の話。 一応ノンフィクションと銘打ってあるんだけど、ちょっとあやしいところがあって評価がわかれているらしい。 「戦利品」を持っておけるものなのか?とか。でも昔日を夢見る老人の繰言としてはありそうでもある。 細かい事実の整合性はこの際どうでもよい。 これはユダヤ人への罪の話ではなく、娘が母をどう整理するかの話だから。 このケースはナチスだから反省しなくちゃいけないことになってるけど、エノラ・ゲイなら誇りに思わなきゃいけなくて、ミ・ライや南京は沈黙や正義や欺瞞で糊塗される。 戦争犯罪じゃなくたって、たとえば少年犯罪やDVや虐待の加害者たちは「殴らせたあいつが悪い」と言う。 たぶん、そこに大きな差はない。自分がひどいことをしたなんて思いたくない。 受け容れられるほど軽い罪じゃない。(でも娘が受け容れてほしいのは娘である自分のことだろう) 「密告者ステラ」はユダヤ人だったけどあの娘もこの母みたいな感じだった。

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2011/01/19

私が4才の時、母は家を出た。 アウシュビッツで看守となるために。 50年後、再会した母と娘。全くかみ合わない会話。どんなに、酷い言葉をかけられても、憎むことができない。そうできたらどんなに楽だっただろう。 でも、決して分かり合えることはない。 ナチスがやろうとしたこと、そこに...

私が4才の時、母は家を出た。 アウシュビッツで看守となるために。 50年後、再会した母と娘。全くかみ合わない会話。どんなに、酷い言葉をかけられても、憎むことができない。そうできたらどんなに楽だっただろう。 でも、決して分かり合えることはない。 ナチスがやろうとしたこと、そこにいた母と娘、血というものは、怖くて哀しい。

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2010/06/15

アウシュヴィッツで看守になるために、私が4歳の時母は家を出た。自分の人生は、すべてそこから始まったと、言えそうな著者の言動。  まだ幼い自分と弟を置いていった母親を、50年後に再開。  ナチの言動をいまだに認め続け、ユダヤ人への憎しみもそのままにしている母親を、著者自身持て余して...

アウシュヴィッツで看守になるために、私が4歳の時母は家を出た。自分の人生は、すべてそこから始まったと、言えそうな著者の言動。  まだ幼い自分と弟を置いていった母親を、50年後に再開。  ナチの言動をいまだに認め続け、ユダヤ人への憎しみもそのままにしている母親を、著者自身持て余してしまう。「あたしは無罪よ! 後悔なんてしたことない」。 名著「夜と霧」を読んだ方には、ぜひおすすめ。

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2010/03/03

元ユダヤ人強制収容所看守であった母と、作家である娘との再会と対話。自伝的小説。 親子、家族、自尊心、信念、正義、読み進めていく上でそういったことを考えた。もちろんナチスが何をしたのか?というのを知るルポタージュとしても読みやすく秀逸だと思う。おぞましい描写が次々出てくるけど。 ...

元ユダヤ人強制収容所看守であった母と、作家である娘との再会と対話。自伝的小説。 親子、家族、自尊心、信念、正義、読み進めていく上でそういったことを考えた。もちろんナチスが何をしたのか?というのを知るルポタージュとしても読みやすく秀逸だと思う。おぞましい描写が次々出てくるけど。 壮絶な話だけど、これは読んでよかった。

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2009/10/08

私が4歳の時、母は家を出た。 アウシュヴィッツで看守になるために—。 50年後の再会、私は母に問わずにはいられなかった…。 ヒトラーへの敬愛もユダヤ人への憎しみも そのまま現代まで持ち続ける母。 母の言葉に愕然としながらも、 絆と呼べるものはないのかと探さずに...

私が4歳の時、母は家を出た。 アウシュヴィッツで看守になるために—。 50年後の再会、私は母に問わずにはいられなかった…。 ヒトラーへの敬愛もユダヤ人への憎しみも そのまま現代まで持ち続ける母。 母の言葉に愕然としながらも、 絆と呼べるものはないのかと探さずにはいられない娘。 本書は実話です。

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2011/09/20

どこまでホントなのかなぁ と思わせる えぐい本だと思う。親に棄てられた子どもが 親に会いに行く だけでも えぐいなぁ と思うのに 棄てた理由が ナチスに入るため なんだし。

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2009/10/04

自伝小説。すごい切なくなった…戦争について色々考え直させられて、自分がどれだけしあわせかわかったお話。現実だとは思えないくらいに切なくて、悲しいお話

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