黙って行かせて の商品レビュー
図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) 私が4歳の時、母は家を出た。アウシュヴィッツで看守になるために―。50年後の再会、私は母に問わずにはいられなかった…。ヒトラーへの敬愛もユダヤ人への憎しみもそのまま現代まで持ち続ける母。母の言葉に愕然としながらも、絆と呼べるもの...
図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) 私が4歳の時、母は家を出た。アウシュヴィッツで看守になるために―。50年後の再会、私は母に問わずにはいられなかった…。ヒトラーへの敬愛もユダヤ人への憎しみもそのまま現代まで持ち続ける母。母の言葉に愕然としながらも、絆と呼べるものはないのかと探さずにはいられない娘。本書は実話です。 一気に読んでしまいました。 ヒトラー信仰ともいえる、固い信念はどこから生まれてきたのか。 教育?それとも洗脳? 人間性をどうとらえるか、とても面白く、そして考えさせられました。 政治思想というものはここまで人の思考を支配するのか。 作者もアウシュビッツでの被害者の一人に他ならないのだと思う。 Lasciami andare,Madre by Helga Schneider
Posted by
三浦しをんさんの本を読んで、読みたくなり図書館で借りました。 翻訳ものだからどうか…と思っていましたが、 読み始めてからは一気読みでした。 ただただ、読んでいる間中、怖かったです。 ナチスがしたこともそうだし、著者の母親がそのナチスに加担したことや、そのために幼い子供を捨て...
三浦しをんさんの本を読んで、読みたくなり図書館で借りました。 翻訳ものだからどうか…と思っていましたが、 読み始めてからは一気読みでした。 ただただ、読んでいる間中、怖かったです。 ナチスがしたこともそうだし、著者の母親がそのナチスに加担したことや、そのために幼い子供を捨てたことに対して、少しも反省したり後悔したりする様子がないことが。 「自分たちを捨てて出て行った母親」 というだけで、容易には許すことのできない条件バッチリなのに、それに加えてあの悪名高いナチスの親衛隊員。 許せるかなぁ、これ……。 なんでそんな残酷なことが出来ちゃうかなぁ、人間は。 この先、決してそんなことが起こらないよう、 みんな頑張ろう。 ……って、どんな感想だ。
Posted by
アウシュビッツ、ナチスのことについていえば、漠然と理解していたが、この残虐な行為の実行者達は何の悔恨ま反省もくいきている。このことに興味がでてきたので、しばらくこのジャンルの本を読んでみることにした。 だが、今イスラエルがパレスチナに対し行なってることも、ナチスと変わらないと思う...
アウシュビッツ、ナチスのことについていえば、漠然と理解していたが、この残虐な行為の実行者達は何の悔恨ま反省もくいきている。このことに興味がでてきたので、しばらくこのジャンルの本を読んでみることにした。 だが、今イスラエルがパレスチナに対し行なってることも、ナチスと変わらないと思うが…
Posted by
ナチスの看守だった母と、それを許せない娘の話。 一応ノンフィクションと銘打ってあるんだけど、ちょっとあやしいところがあって評価がわかれているらしい。 「戦利品」を持っておけるものなのか?とか。でも昔日を夢見る老人の繰言としてはありそうでもある。 細かい事実の整合性はこの際どうで...
ナチスの看守だった母と、それを許せない娘の話。 一応ノンフィクションと銘打ってあるんだけど、ちょっとあやしいところがあって評価がわかれているらしい。 「戦利品」を持っておけるものなのか?とか。でも昔日を夢見る老人の繰言としてはありそうでもある。 細かい事実の整合性はこの際どうでもよい。 これはユダヤ人への罪の話ではなく、娘が母をどう整理するかの話だから。 このケースはナチスだから反省しなくちゃいけないことになってるけど、エノラ・ゲイなら誇りに思わなきゃいけなくて、ミ・ライや南京は沈黙や正義や欺瞞で糊塗される。 戦争犯罪じゃなくたって、たとえば少年犯罪やDVや虐待の加害者たちは「殴らせたあいつが悪い」と言う。 たぶん、そこに大きな差はない。自分がひどいことをしたなんて思いたくない。 受け容れられるほど軽い罪じゃない。(でも娘が受け容れてほしいのは娘である自分のことだろう) 「密告者ステラ」はユダヤ人だったけどあの娘もこの母みたいな感じだった。
Posted by
私が4才の時、母は家を出た。 アウシュビッツで看守となるために。 50年後、再会した母と娘。全くかみ合わない会話。どんなに、酷い言葉をかけられても、憎むことができない。そうできたらどんなに楽だっただろう。 でも、決して分かり合えることはない。 ナチスがやろうとしたこと、そこに...
私が4才の時、母は家を出た。 アウシュビッツで看守となるために。 50年後、再会した母と娘。全くかみ合わない会話。どんなに、酷い言葉をかけられても、憎むことができない。そうできたらどんなに楽だっただろう。 でも、決して分かり合えることはない。 ナチスがやろうとしたこと、そこにいた母と娘、血というものは、怖くて哀しい。
Posted by
アウシュヴィッツで看守になるために、私が4歳の時母は家を出た。自分の人生は、すべてそこから始まったと、言えそうな著者の言動。 まだ幼い自分と弟を置いていった母親を、50年後に再開。 ナチの言動をいまだに認め続け、ユダヤ人への憎しみもそのままにしている母親を、著者自身持て余して...
アウシュヴィッツで看守になるために、私が4歳の時母は家を出た。自分の人生は、すべてそこから始まったと、言えそうな著者の言動。 まだ幼い自分と弟を置いていった母親を、50年後に再開。 ナチの言動をいまだに認め続け、ユダヤ人への憎しみもそのままにしている母親を、著者自身持て余してしまう。「あたしは無罪よ! 後悔なんてしたことない」。 名著「夜と霧」を読んだ方には、ぜひおすすめ。
Posted by
元ユダヤ人強制収容所看守であった母と、作家である娘との再会と対話。自伝的小説。 親子、家族、自尊心、信念、正義、読み進めていく上でそういったことを考えた。もちろんナチスが何をしたのか?というのを知るルポタージュとしても読みやすく秀逸だと思う。おぞましい描写が次々出てくるけど。 ...
元ユダヤ人強制収容所看守であった母と、作家である娘との再会と対話。自伝的小説。 親子、家族、自尊心、信念、正義、読み進めていく上でそういったことを考えた。もちろんナチスが何をしたのか?というのを知るルポタージュとしても読みやすく秀逸だと思う。おぞましい描写が次々出てくるけど。 壮絶な話だけど、これは読んでよかった。
Posted by
私が4歳の時、母は家を出た。 アウシュヴィッツで看守になるために—。 50年後の再会、私は母に問わずにはいられなかった…。 ヒトラーへの敬愛もユダヤ人への憎しみも そのまま現代まで持ち続ける母。 母の言葉に愕然としながらも、 絆と呼べるものはないのかと探さずに...
私が4歳の時、母は家を出た。 アウシュヴィッツで看守になるために—。 50年後の再会、私は母に問わずにはいられなかった…。 ヒトラーへの敬愛もユダヤ人への憎しみも そのまま現代まで持ち続ける母。 母の言葉に愕然としながらも、 絆と呼べるものはないのかと探さずにはいられない娘。 本書は実話です。
Posted by
どこまでホントなのかなぁ と思わせる えぐい本だと思う。親に棄てられた子どもが 親に会いに行く だけでも えぐいなぁ と思うのに 棄てた理由が ナチスに入るため なんだし。
Posted by
自伝小説。すごい切なくなった…戦争について色々考え直させられて、自分がどれだけしあわせかわかったお話。現実だとは思えないくらいに切なくて、悲しいお話
Posted by