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斎藤孝の読むチカラ の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2012/09/26

 ご自身の専門である「コミュニケーション」の力を身につけるために、齋藤先生は「国語力」なるものを優先なさる。そして、その「国語力」を身につけるために「東大国語」が至高なのだそうだ。  本書を読んで、2点の気にかかる点があった。  一つは、本書があまりにも「東大国語」を過信しすぎ...

 ご自身の専門である「コミュニケーション」の力を身につけるために、齋藤先生は「国語力」なるものを優先なさる。そして、その「国語力」を身につけるために「東大国語」が至高なのだそうだ。  本書を読んで、2点の気にかかる点があった。  一つは、本書があまりにも「東大国語」を過信しすぎている点だ。個人的な見解を述べさせていただければ「国語力」なる能力を過信するのも、気が引ける。しかし、ここではそれを度外視しよう。すなわち、今、「国語力」を鍛えさえすれば、実社会でも役立つ人間になれるという前提が成り立つとする。だが、それにしたって本書の「東大国語」こそが「国語力」向上の手段として一番なのだという主張は飲み込みがたい。どうにも「やりすぎ」ではないか。  国語、こと現代文を取り巻く環境について整理してみよう。一部の、不勉強な心ない方々によって「現代文は意味のない科目であった」という感想がマコトシヤカニ流布されている。まして、受験指導となれば、その「点取り虫」的な発想のせいで、ますます「意味なし」という文脈で語られることが多い。  なるほど、その観点から見れば、斎藤先生が「東大国語」を至高とするのは一種のポジティブアクションとして捉えることもできる。ならば「やりすぎ」となってしまうのも理解できよう。しかし、それを容認するのならば、すなわち本書は「やりすぎ」な、一種の夢物語なのだということを認めることともなってしまう。  気になった点、2点目。それは「東大」の姿が神格化されすぎている点である。「東大国語」は誰が作ったのか。本書によれば、それは「東大」だということになる。しかし、その一方で、齋藤先生はご自身が大学入試問題を作られるということにも言及している。その問題は「齋藤先生」が作った問題であり、決して「明治大学」が作った問題ではないということになる。ならば、「東大国語」を作ったのは「〇〇先生」のはずだ。しかし、本書ではその存在についてはほとんど触れられていない。  もちろん、こうした書き口を、一つの戦略だと見ることもできる。その斎藤先生の戦略に則って本書を読めば、それはそれで良書の一冊とも言えるのだが、あえてここでは「批判」的なレビューを掲げておこう。 【目次】 まえがき 第一章 実社会で必要なのは「読むチカラ」 第二章 東大の「現代文」は最高の良問 第三章 問題を解くヒント 第四章 東京大学の「現代文」を読む 付録 最新2ヵ年の問題と出典 あとがき

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2012/03/14

解答に於いてグレーゾーンを決定する力を間主観性だと言ったり、引用ができるということは他者を経験しているという言葉には、啓蒙されること多かった。

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2010/08/07

英語の勉強もいいけど、まずは日本語。 「著者の言いたいことは何ですか」 著者の気持ちになって考えてみる。 他者を理解できるようになる。

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2009/10/04

東大の問題 最高学府だけあって 時間をかけると確かに感動するし もうこれしかない!!って答えになるし さすが東大だな〜って思うけど 実際解いてる受験生でそれを感じているのは一握りどころかほとんどいないと思われます・・・。 本書より、齋藤孝さんの『勉強のチカ...

東大の問題 最高学府だけあって 時間をかけると確かに感動するし もうこれしかない!!って答えになるし さすが東大だな〜って思うけど 実際解いてる受験生でそれを感じているのは一握りどころかほとんどいないと思われます・・・。 本書より、齋藤孝さんの『勉強のチカラ』の方がスタンス的に好きです

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2009/10/04

おそらく今、絶頂期の人です。 受験生のみならず一般の人にも有益な本だと思います。 買ってから2ヶ月後ぐらいに現国のT先生が大絶賛してました。

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