これまでのシックスシグマは忘れなさい の商品レビュー
刊行は2004年なので少し古いが、著者はシックスシグマの普及に長年携わる経営コンサルタント。シックスシグマというと方法論が先走ってしまうが、そっくりそのまま導入したところでは頓挫するという。 参加した社員が利益実感を得られるような、正しい課題設定をすることが鍵だと説く。他者のケー...
刊行は2004年なので少し古いが、著者はシックスシグマの普及に長年携わる経営コンサルタント。シックスシグマというと方法論が先走ってしまうが、そっくりそのまま導入したところでは頓挫するという。 参加した社員が利益実感を得られるような、正しい課題設定をすることが鍵だと説く。他者のケースが全て自分たちに合っているわけではないのだから、自分の組織に合ったようにカスタマイズする必要がある。 コスト削減だけだと短期的な財務効果を生み出すが、どうしても後ろ向きな内容が多くなりる。コスト削減ばかりでは、社員は未来に希望が持てないし、会社全体でのやる気が出ない。売上増の可能性を持ったプロジェクトも適正に配置することを説く。耳が痛い。
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先日読んだ「図解 コレならわかるシックスシグマ」と同じ著者だった。 タイトル通り、自社流にする必要性や形にとらわれないで真の改革を目指すシックスシグマを促している。 具体的にはソニーと星野リゾートの導入事例をあげ、苦労や失敗、そして成功や効果、またそれらを通じてのポイントをあげている。 プロセス改善ではなく経営改革手法であり、しかるべきトップダウン(ビジョン、熱意、経営の見える化)と、経営に根差した改善プロジェクトを立ち上げる重要性。 一方で自社に合わなければ経営に根差さない評価もカスタマイズしてしまえという大胆な矛盾の奨励。 導入を通して、これまで企業が怠ってきたリーダーの育成ができること。 「方法論ありきの経営はなりたたない」という実を取るシックスシグマの事例紹介として、前作とセットで読むと得るものが大きい。 ところでソニーがシックスシグマによる改善を実施できているなら、もっと「トヨタ式」バリの目に見える成果や手法の発表があってもいいと思うのだが、顧客の声を聞き(VOC)、品質(V&V)向上が見えないのが残念だ。 この本は2004年の出版なので、改めて今のソニーの状況を知りたいものだ。
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シックスシグマのテクニカルな詳細は不明だが、導入した多くの会社で苦労していることは理解。星野リゾートの成功例は参考になる。
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シックスシグマ関係の本は往々にして結構難しいことを言っているのだが,本書は今までのシックスシグマ関係の書籍とは趣向が異なり,本質的な部分を説明しているので,初心者には理解がしやすい。 実践編として,もう少し具体的なケーススタディがあるといいな。
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