ほな、また、来るで の商品レビュー
著者の早川一光先生は、60年にわたり地域医療に貢献してきた医師である。今から30年前、京都に暮らしていた私は、当時購読していた京都新聞の「わらじ医者京日記」で先生と出会った。まだ痴呆という言葉すらあまり知られておらず、“呆け”と呼んでいた時代である。 早川先生は当時から「呆け老人...
著者の早川一光先生は、60年にわたり地域医療に貢献してきた医師である。今から30年前、京都に暮らしていた私は、当時購読していた京都新聞の「わらじ医者京日記」で先生と出会った。まだ痴呆という言葉すらあまり知られておらず、“呆け”と呼んでいた時代である。 早川先生は当時から「呆け老人を抱える家族の会」の活動に積極的に取り組んでいた。今の私の『介護』への考え方の根底には、先生の考え方が大きく影響していると思う。 本書は、最近の先生の活動が記されている。何十年経っても、その姿勢と行動は変わっていない。医療は介護は…という以前に、「人としてどう生きるか」ということを常に考えさせられる。
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