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世阿弥能楽論集 の商品レビュー

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2022/07/17

これを読み終えるには、相当の博識と硬骨が必要であり、実情から言えば積読であるが、積読のままにすると今後振り返ることもなくなりそうなので、とりあえず読み終えたことにした。  著者小西甚一は、高校時代の参考書「古文研究法」でお世話になった。理解した内容は忘れてしまったが、読み終えると...

これを読み終えるには、相当の博識と硬骨が必要であり、実情から言えば積読であるが、積読のままにすると今後振り返ることもなくなりそうなので、とりあえず読み終えたことにした。  著者小西甚一は、高校時代の参考書「古文研究法」でお世話になった。理解した内容は忘れてしまったが、読み終えるとスカッと理解できる本だということを覚えている。この本のところどころで、小西は世阿弥の著書の内容を1、2、3やa,b,cなどの記号を使って構造的に書き記している。小学校以来、国語の授業では、こういった分析手法を叩き込まれてきたが、文学を対象とする場合には避けられていたように思う。文学はもっと深遠で、簡単には分析不可能である位置から読めということである。でも、小西先生はこれでいいんだあ。  中世のテーマに立ち向かうには、もう少し準備が入りそうだが、小西先生をはじめとして意外と親しみ溢れるのかもしれない。先日の中世の文学(唐木順三)とともに、いずれよむことを予約しよう。

Posted byブクログ