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高齢者虐待 の商品レビュー

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2013/03/20

読売新聞の連載をまとめたもの。 この時の連載で高齢者に対する虐待の存在を知った。 施設における虐待は、抵抗できない子供や障害者や病人に対するものと大差ない。 「価値のないもの」に過酷な扱いをすることは易しい。 そういった場にあると「普通の人」でもおかしくなってしまうものだから、...

読売新聞の連載をまとめたもの。 この時の連載で高齢者に対する虐待の存在を知った。 施設における虐待は、抵抗できない子供や障害者や病人に対するものと大差ない。 「価値のないもの」に過酷な扱いをすることは易しい。 そういった場にあると「普通の人」でもおかしくなってしまうものだから、心がけの問題じゃなくて虐待の場を作らないための場をつくる必要がある。 と今は思うけど読んだときはただ「こえー最低ー!」と思っただけだった気がする。 家庭内での虐待は他人によるものとはちょっと毛色が違う。 介助する人の大部分は娘や嫁などの女性だけど、介護者に占める割合は低いはずの男性(息子)が虐待者の大部分を占める。 男性のほうが暴力に親和性が高いとか、従わないものに怒りを感じるということもありそうだ。(虐待者の言い分はDV夫の言い分によく似ている) ただ、親が弱っていくのを認められずに、「俺を怒らせるためにやっているんだろう」と苛立ちをぶつけてしまう面もあるらしい。(娘も条件は同じだけど) 弱っていくのを認められないとか、完璧に自分一人でやらなければいけないとか、助けを求められないという問題もあるけれど、やっぱり家族に介護を押し付けて密室化する制度の問題が大きいんだろうな。

Posted byブクログ