バウンダーズ の商品レビュー
これがこの作者の著作の中で一番好き〜。 ハウルシリーズやクレストマンシーシリーズが好きな人が多いと思うけどね。 ときどき思い出した様に読みたくなるんだよね〜。
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主人公は12歳の少年ジェイミー。食料品店を営む両親と兄弟とともにイギリスで暮らす普通の少年だったが、 ある日、町のはずれにある「古い要塞」で〈あいつら〉がゲームをしているのを目撃してしまう。 〈あいつら〉は見られたことを知ると、ジェイミーをゲームの中へ放り込んでしまう。 そうして...
主人公は12歳の少年ジェイミー。食料品店を営む両親と兄弟とともにイギリスで暮らす普通の少年だったが、 ある日、町のはずれにある「古い要塞」で〈あいつら〉がゲームをしているのを目撃してしまう。 〈あいつら〉は見られたことを知ると、ジェイミーをゲームの中へ放り込んでしまう。 そうしてジェイミーは100もあるたくさんの世界を回り、〈あいつら〉のルールに従っててゲームをしなければ ならなくなった。〈故郷〉に帰ることができたら、ゲームから抜けられるという唯一の希望を残し、 故郷を目指すもの(バウンダーズ)〉になったジェイミーは、ヘレン、悪魔ハンターヨリスなどの仲間と出会い 〈あいつら〉を倒そうと立ち向かう。はたしてジェイミーは〈故郷〉に無事帰れるのか・・・という内容です。 この世は誰かがやっているゲームではないかという発想で、実はそのプレイヤーは悪魔だったというお話。 ダイアナ作品おなじみの多重世界を旅します。〈あいつら〉に決められたルールで、ある程度時間がたつと 今までいた世界から無理やり別の世界へと飛ばされてしまいます。 <あいつら>の正体が悪魔なんだけど、どこからきたのかとかよくわからず、おまけに姿もみえず不気味で怖かった。 誰かを駒にしてゲームを楽しむ、という発想はダークホルムと通じるものがあります。 戦争とか、変えられない現実がのしかかってきてけっこう重たい内容です。 ラストがかなり切ない。主人公いいやつだなあ。
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突然で、難解で、奇想天外なストーリー展開で、読み進めて行くうちにどんどん物語りに引き込まれて行きました。現実と非現実の狭間で行われる、駆け引きのようなゲームの奥深さにとてつもない恐怖を感じました。ハウルシリーズの感覚で読み始めたのですが、全く違う雰囲気にびっくりでした。
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ある日知った残酷なゲーム。巻き込まれ、いくつもの国を放浪して知った事実。愚かだった少年は全てのために自分を差し出す。 ラストが残酷なような、しょうがないのか・・・・この切なさも、ダイアナらしい。
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ついうっかりいつもの癖で斜め読みをしてしまいましたが、これはじっくり読むと面白いんだろうな。ゲームのコマとなって登場人物が「故郷へ戻る者(バウンダーズ)」になっていろんな世界に飛ばされる、という映画で観たような話です。
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凄まじい孤独を描いた作品。 その呆れるような悲しみと虚無に私はただ立ちすくむ。 ジェイミーとヘレンの絆が切ない。
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状況が把握できないまま、作者全速力で前を突っ走ります、ってかんじ。ストーリー展開は面白いが、登場人物が薄っぺらい。
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最近のハウル人気で大昔の作品が翻訳されました。難しいです…(負け気味)ブログに長い感想文があります。
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「バウンダーズ」は一種のゲームがモチーフになっている。色んな要素が現れ重なり合っていくのはいつもの通り。当然、今回も収まりはつく。ゲームと言えば、「ダークホルムの闇の君」でもゲーム感覚の観光旅行が題材となった。この本は辛辣な風刺になってはいるものの、Diana Wynne Jon...
「バウンダーズ」は一種のゲームがモチーフになっている。色んな要素が現れ重なり合っていくのはいつもの通り。当然、今回も収まりはつく。ゲームと言えば、「ダークホルムの闇の君」でもゲーム感覚の観光旅行が題材となった。この本は辛辣な風刺になってはいるものの、Diana Wynne Jones特有の愉快で複雑なドタバタが展開される。最後に突拍子のないことも待っている。でも、「バウンダーズ」はいつもとはちょっと深部に差異がある。主人公ジェイミー・ハミルトンは13歳くらいに見えるのだが、実は100年もの間、バウンダーズ(故郷に向かう者)として世界の環を回っている。<あいつら>は邪悪なゲームを楽しみ、その中で「ランダム要素」として「ディスカード」されたジェイミーは「境界」から「境界」へと進む。ヘレンやヨリスに出会うものの「冷たい足のような僕の痛み」から逃げられない。 果たしてジェイミーは故郷に戻れるのか。希望はどうなるのか。 我々も誰かに操られゲームの駒となり、他人の作った「ルール」の上で「本物の場所」を見失っているのかもしれない。現実を取り戻すために誰もが犠牲を払う必要などない方が良いに決まってる。歴史を振り返ると、そこには影が付き纏ってはいるが。
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