ファンタジーが生まれるとき の商品レビュー
おしゃれでかわいい。 ジュニア新書だからか、読みやすかった。思い出話をたのしそうにお話しされていて、にこにこ読みました。
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ファンタジーって 夢のように生まれてくる 絵のような美しいものかな?って 思いながら読み始めました ところが、普通の泣き虫の女の子が出てきて 思い出話ばかり(;´・ω・) 想像とは違ったけど きっとこれが角野さんなんだって思いはじめると ページめくるのが楽しみになってきました ...
ファンタジーって 夢のように生まれてくる 絵のような美しいものかな?って 思いながら読み始めました ところが、普通の泣き虫の女の子が出てきて 思い出話ばかり(;´・ω・) 想像とは違ったけど きっとこれが角野さんなんだって思いはじめると ページめくるのが楽しみになってきました 魔女を訪ねるルーマニアのこと ブラジルのサッカーのこと 角野さんは、おばあちゃんといわれるような年齢の 大先生なのですが 本文では若い女の人が語っているように感じました なんていうか、親しみやすい感じ ジュニア向けに書かれた本のようですが お説教するようなところはなく 気持ちのおもむくままに 語っていただいたような印象です 生まれてくる物語たちも こんな風に自然と出来上がっていくんでしょうね
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壁族、柱族の分類がおもしろい 魔女も歴史の被害者であって なりたちは女性と自然が近いものだったから、というのも興味深い なにも壁は進撃の世界だけのものでなくてw 昔のヨーロッパの町は城壁に囲まれて、外部の自分達とは相容れないものとは遮断されていたのだ 人は誰でも水平線、地平線...
壁族、柱族の分類がおもしろい 魔女も歴史の被害者であって なりたちは女性と自然が近いものだったから、というのも興味深い なにも壁は進撃の世界だけのものでなくてw 昔のヨーロッパの町は城壁に囲まれて、外部の自分達とは相容れないものとは遮断されていたのだ 人は誰でも水平線、地平線という境界線を持っているけれど、 その向こうにあるものを認められるだろうか 見えないものを見ようと、認めようとできないところから恐れとそれによる悲劇が生まれてしまったのではないだろうか 扉はどこにでもある 開くかどうかは自分次第
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ジブリ映画であまりにも有名な「魔女の宅急便」。その作者である角野栄子さんの小さい頃の話と、小説を書き始めたきっかけ、などなど。 角野さんは、物語の作家としてのデビューは実は42歳のときだったらしい。ずいぶん遅咲きだ。 角野さんは、5歳で母親を亡くし、いつも不安で自信がなかった。しかし、優しい父親に育てられたことが、今の彼女につながっているようだ。子供の頃、父親の話してくれる物語が大好きだったらしい。そこから想像することが好きになったみたい。 魔女の宅急便が生まれたのは、娘が描いたイラストがきっかけだったようだ。 それから次々と泉のようにアイデアが湧き出て来て、あの素敵なファンタジー物語が出来上がったんだね。何だかまた映画が見たくなって来た。原作も読んでみたいけど、やっぱあの楽曲もまた素晴らしいんだよね。 私もファンタジーが大好き。そして妄想も大好き。共感しながらすいすい読み進めました。
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『見える世界と見えない世界の間から、人の命といってもいい想像力が生まれてくるのだと思う。』 子供の頃に体験したことへの思い、感覚をとても大事にしていて、著者自身とても想像力豊かな方だなと思います。
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こないだの『ラスト ラン』がおもしろかったので、前々から本は知っていたが読んでなかったのを借りてきてみる。この人は20代でブラジルに渡り、ブラジル暮らしの経験があった。「その頃、日本政府が奨励していたブラジルに移住しようと思ったのも…」(p.71)とある。 1935年生まれの角...
こないだの『ラスト ラン』がおもしろかったので、前々から本は知っていたが読んでなかったのを借りてきてみる。この人は20代でブラジルに渡り、ブラジル暮らしの経験があった。「その頃、日本政府が奨励していたブラジルに移住しようと思ったのも…」(p.71)とある。 1935年生まれの角野さん(父と同い年の人だ)、その20代というと1950年代の後半から1960年代の前半。そんな頃に、日本政府がブラジル移住を奨励していたというのも初めて知った(移民てのは、もっと昔の話だとばかり思っていた)。 角野さんは「戦争も終わり、外国の文化に自由に接するようになって、私たちのような若者は、外国に強烈な関心を持つようになった」(p.71)という。父のことを考えると、そういう強烈な関心を父も持っていたんやろうなあと思う。角野さんが結婚した相手は、建設中のブラジルの新首都ブラジリアを見てみたいという気持ちをもっていて、それを聞いた角野さんも「えーっ、新しく首都をつくっちゃうの?そんなことできる国があるの?いいね、いいね、いこう。もっと珍しいものも見られるし」とすぐその気になる。 そして、ブラジル行きは、太平洋・インド洋・大西洋をわたる船旅と、二年間のブラジル暮らし、そのあとヨーロッパ、カナダ、アメリカとほぼ世界を一周するような旅になった。 ▼ブラジルには知り合いもなく、住む家もなく、仕事もなく、もちろんお金もない。こんな話をすると、「そんな無謀なことをよくやったわね、強いのね」といわれる。とんでもない、それはほんとうにとんでもないのだ。行動力があることが、かならずしも現実的に考えるしっかりとした心をもっていることとは限らない。でも考えすぎると、できることもできなくなってしまうことだってある。不安だらけだったけど、不安はとってもあこがれに近い。そしてあこがれからは思わぬ力がうまれるし、ときには大きな贈り物も授けてくれる。(pp.89-90) ブラジルへ向かう二ヶ月の船旅の記憶のなかで、水平線の話がよかった。 ▼あの一本の線からいつかは何かが現れる。それはなんだろう…なんだろう…。心が浮きあがるような気持ちだ。なにも見えないのに、見るものがいっぱいある町中を歩くより退屈しない。それが何日も何日もつづいても、不思議なことにあきたりしないのだ。その一本の線から見えない扉が、毎日あきつづけ、想像するたのしみを送ってくれるのだった。まさに贈り物をあけるときのようにわくわくする。それはおおきくって、まったく自由な心の遊び場だった。たった一本の線だからこそ持っている魔法だったと思う。(p.91) この浮きあがるような、わくわくする心が、その後に角野さんが物語を書くようになり、書き続けてきた力なのだろうと思う。ブラジルの少年を書いた角野さんの初めての本『ルイジンニョ少年』を、読んでみたくなった。
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子どもの頃、ブラジルでの生活、角野さん流、物語のでき方など。魔女の宅急便の作者、角野栄子さんの思い出、考えの詰まった本です。
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誰の心の中にも物語は潜んでいる。 不思議な世界への扉はほんの些細なきっかけかもしれない。 わたしも、わたしの中にある わたしだけの物語を紡いでみたい。
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幼い頃の感覚や思い出をとても大切にされている方で、 大人になるにつれ忘れてしまうことを思い出させてもらいました。 私も角野さんと同じく、 いつもワクワクと「扉」を待ち望んでいて、 あの角を曲がれば… このドアを開ければ…って 見えない世界の不思議を敏感に感じていた。 あ...
幼い頃の感覚や思い出をとても大切にされている方で、 大人になるにつれ忘れてしまうことを思い出させてもらいました。 私も角野さんと同じく、 いつもワクワクと「扉」を待ち望んでいて、 あの角を曲がれば… このドアを開ければ…って 見えない世界の不思議を敏感に感じていた。 ある時点で自分の生きる場所はここなのだと決心してから その世界は急に遠のいてしまったけれど。 寂しいけど、誰しもその世界に別れを告げて大人になっていく。 だけど、今でもたまに、後ろを振り返ってみることも…。 『魔女も明かりのある壁の内側で、みんなと同じ暮らしをすれば、 魔女なんていって引き摺り下ろされたり、 突き落されたりしなかったかもしれない。 でもそんな想像の喜びのない生き方なんて魔女は嫌だったのだ。』
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ジブリ映画の中で一番好きなのは「魔女の宅急便」。ほうきで空を飛んだり、魔法をかけたり。ファンタジーな世界が大好き。 そんな、魔女の宅急便を書いた角野栄子さんの小さい頃からの話。ノンフィクション、特に自伝系はあまり読まない私だけど、角野さんの小さい頃からの出来事も、角野さんの手にか...
ジブリ映画の中で一番好きなのは「魔女の宅急便」。ほうきで空を飛んだり、魔法をかけたり。ファンタジーな世界が大好き。 そんな、魔女の宅急便を書いた角野栄子さんの小さい頃からの話。ノンフィクション、特に自伝系はあまり読まない私だけど、角野さんの小さい頃からの出来事も、角野さんの手にかかると、たちまちファンタジーに変身。私の日常も非日常への世界の扉をコッソリ開いてワープしたい。
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