恐竜の道を辿る労働組合 の商品レビュー
どちらかというと、企業別組合だけではダメで、もっと組合全体で連携していくことが大事、ということらしい。たとえば組合費にしても、単組で80%も使っているのはおかしい、もっと産別・ナショナルセンターのほうにお金をまわすべきだ、という論調。今でも高いと感じている上納金はまだまだ不足して...
どちらかというと、企業別組合だけではダメで、もっと組合全体で連携していくことが大事、ということらしい。たとえば組合費にしても、単組で80%も使っているのはおかしい、もっと産別・ナショナルセンターのほうにお金をまわすべきだ、という論調。今でも高いと感じている上納金はまだまだ不足している、活動資金がもっとあれば充実した活動に充てられるという理論か。 この本を読む人はある程度、労働運動を理解している人でないと難しい。 そもそも組合批判の前に、組合幹部になっている連中の中で、やりたくてやっている者がどれだけいるだろうか?確かに、最初はやりたくなくてやっているうちに、だんだんと意欲を出してくる者もいるだろうが、大半は幹部を降りたら活動には加わらないのが多数派ではないだろうか。 非正規社員の組織化云々の前にやはり自組織・会社の利益が優先するのは仕方がない。 読み終わった日に聞きにいった労使セミナー(濱口桂一郎、山田製作所社長等)も同様のテーマだったが、各自の話はとても面白く興味深かったが、組合のあり方については不完全燃焼だった。資生堂の委員長は熱く語っていたが興ざめする部分も。(涙の団交等)
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