酸漿は殺しの口笛 新装版 の商品レビュー
シリーズ七作目。かわ…
シリーズ七作目。かわせみの面々が活躍する「能役者、清大夫」がお薦め。
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やるせない世の中の無…
やるせない世の中の無常も、かわせみの人情捕り物帳はしっとりと読ませます。ラストが切なくなる『冬の月』ほか5編が収録された『御宿かわせみ』第7巻です。
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御宿かわせみシリーズ…
御宿かわせみシリーズ七作目。連続殺人事件が起こる「春色大川端」や思ったようには生きられない女性の悲哀を描いた「冬の月」など季節になぞらえた人間模様が語られています。
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葛西から船で食材を売…
葛西から船で食材を売りに来る娘はいつも母の思い出である酸漿を鳴らしていた(「酸漿は殺しの口笛」)、かわせみの客が行方不明になっているという。どうやら清太夫という謡の能楽者を訪ねたらしいのだが調べるうちに清太夫の素性に疑問が出てきて・・・(「能楽者、清太夫」)ほか4編。しっとりとし...
葛西から船で食材を売りに来る娘はいつも母の思い出である酸漿を鳴らしていた(「酸漿は殺しの口笛」)、かわせみの客が行方不明になっているという。どうやら清太夫という謡の能楽者を訪ねたらしいのだが調べるうちに清太夫の素性に疑問が出てきて・・・(「能楽者、清太夫」)ほか4編。しっとりとした江戸の情緒を楽しめる一冊でした。私がすきだったのは「冬の月」という一編。頑固者のおじいさんと第二の人生を歩み始めようとする妙齢の女性がよかったです。冴え冴えとした情景が浮かぶラスト一行が秀逸。
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<目次> 略 <内容> 陰惨な事件、後につながる悪役の登場、と話は広がっていくが、後半には殺人事件の出てこない人情噺も。脂ののった作品群である。
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大好きなシリーズ。冬の月の、結城紬の織り手の彼女が再度決断して幸せを掴み取って欲しいと思った。 世間体は責任を取ってくれない。自分で決めなきゃならないという東吾の言葉が心に残った。
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これまでとちょっと手法変えてきた 捕り逃がしたり、捕物よりストーリーメインだったり 「冬の月」が悲しい話だけどこういう話のが好きだな るいの心が強くなってるのと何度目かの正月の描写に二人の過ごした時間の長さを想う
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※このレビューにはネタバレを含みます
このシリーズも安定してきたな、という印象です。東吾とるいの仲の良さも、それを周囲が温かく見守っているさまも、事件の発端も、いい意味で目に浮かび想像できる、そんな風になってきたように感じます。この巻では、これからの東吾と源三郎に何やら暗雲が…というような表現があり、今後が気になります。 印象に残ったのは『冬の月』。女が自由に生きるのは難しいなぁと思います。老いては子に従え、という言葉が浮かびました。切ないなぁ。
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世間に翻弄される「冬の月」 珍しく誰も死なないのに、 この中でも最も後味の悪い作品。 評論の中でも、日本を語るうえで欠かせない「世間」。 普段はあまり意識しないけれども、 時々とても窮屈に感じることがある不思議な空間。
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「御宿かわせみ」シリーズ第7段 *春色大川端 *酸漿は殺しの口笛 *玉菊燈籠の女 *能役者、清太夫 *冬の月 *雪の朝
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