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松本清張傑作短篇コレクション(中) の商品レビュー

3.8

29件のお客様レビュー

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宮部みゆきが編集した…

宮部みゆきが編集した短編集の中巻。破滅へとじわじわと追い込まれていく様がじっくりと描かれている。

文庫OFF

宮部みゆき責任編集で…

宮部みゆき責任編集です。宮部さんのコメントが結構タメになります。

文庫OFF

昭和30年代の前半に…

昭和30年代の前半に書かれた短編中心だが、貨幣価値以外は、人間の心情、社会の仕組み、そして男女関係など、ほとんど違和感が無い。傑作を集めているのだから・・・とも思うのだが、清張氏の力量に改めて脱帽。

文庫OFF

宮部みゆきが選ぶ松本…

宮部みゆきが選ぶ松本清張の傑作集。小説はダークな内容でも宮部さんの文章は明るくて救われます。

文庫OFF

清張の傑作短編集。宮…

清張の傑作短編集。宮部みゆきの編集です。

文庫OFF

2024/11/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中巻に突入です。宮部氏の分類も楽しい。 第四章「淋しい女たち」 上巻の「地方紙を買う女」にも共通するような。戦後間もない時代からにこが生まれた頃、今から半世紀前の日本。女性の立場や地位は、お話にならないくらい低かったんですな。『書道教授』なんて、今の感覚ではなかなか理解しづらい状況です。『式場の微笑』に寄せられた宮部氏の前口上が良かったです。あの頃、こんな風に女は軽く見られてたんだろうなぁ。 第五章「不機嫌な男たち」 ウロ覚えですが『共犯者』のみ既読かも。疑心暗鬼に囚われ、破滅してしまう小心者。こういう人は、犯罪に手を染めちゃいかんですよ。

Posted byブクログ

2024/09/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻とは異なり前編ミステリー/サスペンス系の作品で単純に楽しめる。 一方で、宮部みゆきが厳選してこんなものなのかなという感想も否めない。 ・遠くからの声 夫婦と妻の妹の話。夫婦が結婚する前から三人は仲が良かったが、結婚後、妹は自ら身を滅ぼすように遠くへ離れていく。 ・巻頭句の女 俳句雑誌に俳句を寄せていた女からの投稿がなくなり、気になって自ら調べ始める編集長の話。 ・書道教授 呉服屋の主人の死亡によりその妻が店を閉めて始めた書道教室に通い、バーのホステスに入れ込みすぎて手を切りたくなる男の話。 ・式場の微笑 成人式の日に晴れ着で連れ込み宿を利用した客のために着付けを手伝っていた女の話。 ・共犯者 犯行以降に成功したため、かつての共犯者が自分を脅迫しにこないか心配で仕方がない男の話。 ・カルネアデスの舟板 戦後に歴史観を変えたことで教科書執筆で成功した歴史学者と、それを羨むその学者の師匠の話 ・空白の意匠 編集部の勇み足の責任を取るためにてんてこまいの新聞社広告部長の話。 ・山 山中で死体遺棄事件を目撃した、自らも犯罪歴のある男の話。

Posted byブクログ

2024/05/03

宮部みゆきの前口上が、まずおもしろい。 テンポよく、作品の魅力を教えられ 読者はワクワクと清張ワールドへ入っていく。 さすが宮部みゆきの責任編集とあって、 傑作短編、面白いものばかり。 「式場の微笑」など、事件ではないけれど、 ある人間にとっての事件であり、 それが、思いがけ...

宮部みゆきの前口上が、まずおもしろい。 テンポよく、作品の魅力を教えられ 読者はワクワクと清張ワールドへ入っていく。 さすが宮部みゆきの責任編集とあって、 傑作短編、面白いものばかり。 「式場の微笑」など、事件ではないけれど、 ある人間にとっての事件であり、 それが、思いがけぬところから解明され、 心にやましさのある人の言動に あぁ、人は開き直るとこうなるのか… と感心させられたり。 このシリーズ、読破してみたい。

Posted byブクログ

2023/11/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

宮部みゆき氏と北村薫氏との短編集シリーズに松本清張氏の作品が記載されているそうだが、どれだろう。。 全て持っているので調べよう。 巻末にアンケート結果ランキングがあるので今後読んでみたい。 タイトルについて宮部氏がコメントしているが、確かに読書欲をそそられる、気になるタイトルばかり。 ・点と線 ・砂の器(宮部氏の映画映像へのコメントが面白い) ・ゼロの焦点 ・或る「小倉日記」伝(「上」で読んだがやや難解であった。。) ・西郷札 ・霧の旗 ・張込み ・鬼畜 ・けものみち ・わるいやつら 今回の「中」はテーマが ・淋しい女たちの肖像 4作 ・不機嫌な男たちの肖像 4作 どれも読みやすかったが、読書後気分が滅入る。。 淋しい女の「式場の微笑」の宮部氏のコメント。自分はそこまで気づかなかったし、当時の女性達の周囲からの諸々、空気感も昭和に生きていた人でないと、という部分もあるように思う。 「書道教授」どんな文字なのだろう。 『無事は生活とは、なんとありがたいことかと…つくづく思った。それはああした地獄を経たものでないとわからない。平凡で、退屈な生活に不平を鳴らしているのは、その真の貴重さがわからないのである。死ぬような苦悶を経験した者でないと、その静寂の価値を知ることはできない。』 戦火を体験したかのようなセリフだが、不倫が原因なのだから自業自得ではないか、とイラっとした一文(笑) 「カルネアデスの舟板」の主人公も本当、どうかと思うけれど。(宮部氏曰く 滑稽で無残) 「空白の意匠」が一番記憶に残るであろう作品。 オミヤゲ、植木部長なのか。。森野氏ではないのがまた、会社として色々とあるのだろうけれど。。 自分的には あんなにも接待して、オミヤゲの事を知っていて、接待を存分に受けることのできる名倉氏が一番恐い。ので、自分は腹に一物抱えて生きるのがムリなタイプだとつくづく。。

Posted byブクログ

2021/12/04

宮部みゆき氏が厳選した松本清張短編作品コレクション。責任編集だけあってか、どれも面白い。特に「式場の微笑」は誰も死なないし殺されないが怖さは際立っている。

Posted byブクログ