後には脱兎の如し の商品レビュー
出版社のPR誌に連載されていた「ゆうやけ公園」という漫画を時々読んでいた。そのPR誌が廃刊ということで10話で完となっていた。もっと続く予定だったのでは…と気になる。
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先週、めずらしく返した本の冊数より届いている予約本のほうが少なかったので、図書館をうろうろとする。近藤ようこって、たしかやまだ紫みたいなマンガ家よな~、エッセイもあるのか、卯年やし「兎」がタイトルに入った本でも借りてみるか、と借りてみた。 「本業である漫画の仕事が減っていて、...
先週、めずらしく返した本の冊数より届いている予約本のほうが少なかったので、図書館をうろうろとする。近藤ようこって、たしかやまだ紫みたいなマンガ家よな~、エッセイもあるのか、卯年やし「兎」がタイトルに入った本でも借りてみるか、と借りてみた。 「本業である漫画の仕事が減っていて、背に腹は代えられない状態」ゆえに、近藤ようこはエッセイを書き、この本ができたという。こんな本を出しては数少ない私のマンガ読者が減ってしまうのではないかと、近藤はおそれる気持ちを「あとがき」に記しているけれど、私には、かなりおもしろかった。 ここなんか、読んで笑ってしまった。 ▼中年以降の男性のエッセイに必ず出てくる「かつて好きだった女」「かつて結婚していた女」「かつて私を泣かせた女」その他いろいろの女たち。そこには「女」がどんな人で何を考えていたのかにはお構いなく、たいていは「女」と関わっていた頃の著者自身の心情が一方的に回想され、感傷されている。(p.64) 「ダイエットの怪」に書かれている、女を男から峻別する要素のこと、「言葉もない」に書かれている、常套句のこと、わかる~と思う。 本ネタ話の場がすんで、こんなところも印象的。 ▼古書は不思議なものだ。骨董品や代々受け継がれるような宝石に似ているようでもあり、違うようでもある。ヒトと生活を共にして古びてボロくなるのは骨董品と同じだし、古くなっても本質的な価値を失わないところは宝石のようだ。 古びて紙が変色していても、書かれているのは昔読んだのと同じだ。あたりまえのことだが、それによって時が止まるのである。こういう経験を与えてくれるものを、私は他に持っていない。(pp.79-80) 私は近藤マンガをほんの数冊(たとえば『見晴らしガ丘にて』とか、『アカシアの道』とか)読んだことがあるきりだが、巻末のリストを見ると、近藤マンガはかなりたくさんあるのだった。近所の図書館に、マンガのリクエストは受け付けないという変な内規ルールはあるが、思ったよりは近藤作品が入っているので、所蔵のあるやつは読んでみようと思う。
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「ああ、人間は面倒臭い」 自意識の在り方やら○○ロマンス・シリーズについての感覚に、つい頷いてしまった。
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