古代文明の謎はどこまで解けたか(3) の商品レビュー
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第三巻は歴史の捏造と、超自然について。 捏造を信じるというのは、人々に嘘を信じる用意ができている時、即ち信念、国への誇り、科学モデルは正しいという確信がある時に限られ、逆に真正の考古学的・歴史的発見物が拒絶され、否定されるケースもあり得るというのが冒頭で触れられる。その後、いくつかのケースについて捏造か否かが論破されているが、旧約聖書の最古の写本が後者のケースに当てはまってしまい散逸してしまったというのはいかにも惜しい。 超自然については、禅問答のようだが「何らかの超常現象が、現代科学の流儀で解明されたら、それはもう超自然ではない」ということで、どんなに科学が進歩しても、必ず未知のものは現れ、超自然が入り込む隙が生じ得る、というのはなるほど、と思われた。だからこそ、科学が高度に発展した現代においてさえ、トンデモ説を唱える専門家や、スピリチュアルなど検証し得ない分野で飯を食う輩が存在しうるということなのだろう。 超自然についても、著者はトンデモ説や捏造学者に対しては厳しく、一方で明確なツッコミを入れようがないケースについてはある程度、許容しているように見える。 ただ、終盤に「自分が願望する超自然を造るために、人類が流してきた血や汗を利用してはならない」というキツいお灸もしっかり置いている。ここを冒涜する「自称、科学者」や「自称、考古学者」も多いのだろう。
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捏造された歴史(アーサー王の墓、ヴィンランド地図)、超自然(ツタンカーメンの呪い)など。 ある程度真贋がはっきりしているので前2作に比べると資料的。
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