日本の真実 の商品レビュー
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日本が抱えるいくつもの課題を指摘し、それに対する筆者なりの解決策を示している本。特に面白かったのはGDPに関する記述。要約すると下記の通り。 国民ひとりひとりの豊かさはGDPでは測れない。 休日に釣りに行く。竿は既に持っているから、買うのは餌だけ。場所は近くの海岸、自転車で行くからお金はかからない。この場合、GDPに貢献するのは餌代だけだ。でも、この人は十分豊かな休日を過ごしている。 他の先進国では当たり前のことなのに、日本人はこういう豊かさを考えるのが苦手だ。そもそも東京に住んでいると、釣りや海水浴をしようと思っても良い場所がない。日本の政府は日本のGDPを上げることばかり考えないで、ビーチを整備するとかキャンプ場を作るとか、国民が金をかけずに豊かになれる策を考えて欲しい。 というのが筆者の主張。一理ある。
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斬新なアイデアが詰まった一冊。読む時期が遅れてしまったが、初めて読む大前研一の著書だったので刺激的だった。今の時代に即した著書を読み、先読みに役立てたい。
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この本を読む前は大前氏も竹中氏も信頼している二人だったが、大前氏が小泉政権時代の竹中氏の政策に大反対していてどちらを信用してよいかわからなくなった。 この書籍に書いてある内容はすごく共感できるし実現してほしいこともたくさん書いてある。政治家に任せたら実現は無理なんだろうが。
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2004年と言えば今から6年前に書かれた本。それなのにこの国は、この本に書かれた内容と今もほとんど変わっていない。
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2004年7月20日初版。 当時のPEST(Political,Economic,Social,Technological)分析に最適かつ、分かりやすい本です。 ときどきピントが絞られすぎて的外れになるきらいはありますが、概ね的確な指摘と提言だと思います。 一番面白かったの...
2004年7月20日初版。 当時のPEST(Political,Economic,Social,Technological)分析に最適かつ、分かりやすい本です。 ときどきピントが絞られすぎて的外れになるきらいはありますが、概ね的確な指摘と提言だと思います。 一番面白かったのは「終わりに」の章。 私が本を買う決めては「目次」と「終わりに(もしくは解説)」ですが、この「終わりに」は秀逸。 著者が当時の首相だった小泉首相の演説を起草していまして、これが内容や口調ともに面白い。当時の状況がよく反映されています。 政府をはじめとする行政には重大なことほど隠そうとする体質があるのに対し、著者にかかるとポイントが分かりやすく整理されています。
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ろくにビジネス書なんて読んだことなかった大学生のはじめのころに薦められて読んだ。もちろん大前さんの本のなかでも初めて読んだものです。 そんな自分でも理解できたのでとてもわかりやすい本だったと思います。 ぜひ色々な人に読んで欲しいです。 この人のすごいところは、 ただ批判するだけ...
ろくにビジネス書なんて読んだことなかった大学生のはじめのころに薦められて読んだ。もちろん大前さんの本のなかでも初めて読んだものです。 そんな自分でも理解できたのでとてもわかりやすい本だったと思います。 ぜひ色々な人に読んで欲しいです。 この人のすごいところは、 ただ批判するだけでなく、具体的な代替案をすべて提示している点。 また、他の著書を少しですが読んでみて、全体を通して主張が明確に一貫している。読みがそれだけ鋭いってことなのかな。 大前さんみたいな人が本当は政治家になるべきなんだろう。。 いまの小●ガールズとかが当選してるのを見てるとなんかやるせない気持ちになります。。 2004年刊なので古くはあるのですが、 時間ができたらまた読み返したい。
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政治の観点を踏まえて日本について考えている著書。 「現在の検察庁は本来のあるべき姿から外れて新聞報道にかなり依存するようになり、それが世論を動かして、検察庁のやっていることはあたかも全て社会正義であるかのような状況を生んでいる。」佐藤優氏の逮捕も含め、何が正しいのかは法で裁くも...
政治の観点を踏まえて日本について考えている著書。 「現在の検察庁は本来のあるべき姿から外れて新聞報道にかなり依存するようになり、それが世論を動かして、検察庁のやっていることはあたかも全て社会正義であるかのような状況を生んでいる。」佐藤優氏の逮捕も含め、何が正しいのかは法で裁くものなのだが、今はそれに偏りが見られる。これが原因だということがわかった。 「日本のアニメ業界・漫画業界・ゲーム業界は世界最強で、2兆円近い産業になっている。これはハリウッドの映画産業よりも大きく、しかもクリエイターが山ほどいてイノベーションに溢れている。」セガに勤めたいと言っていた友人を思い起こす。ゲームがハリウッドよりも大きいということは思いもしなかった。 「大学の役割は[社会人として飯を食べていくために必要なスキルを身につける場所]である。なぜなら、現在の日本の大学は戦前の産学協同が産学軍共同になって全体主義体制に突っ込んでいったという反省から、あえて産業界と距離を置いてアカデミックなものにしようとしたことの産物であり、いわゆる朝日新聞的戦後民主主義の弊害の一つだからである。これに私は真っ向から反対する。 逆に言うと、今の日本の大学生には、もうすぐ社会人になるという切迫感がない。ほとんど全員がサークル活動とアルバイトに明け暮れ、代返やカンニングを駆使して4年間を過ごしてしまう。さらに留年する者までいるわけだから、今の日本の大学が学問研究の場だとかアカデミックだとか言うのは、ちゃんちゃらおかしい。」こういうことをはっきり述べてくれる大人がいてくれて嬉しかった。 「教育は北欧を学べ。北欧では、英語の情報が大半を占めるインターネットの世界で勝負するためにネイティブ並みかそれ以上の英語力が必要となる認識の下、[勉強する英語]ではなく[使える英語]を教えた。」[使える英語]これはキーワードだと思う。実際にTOEFL受けるとわかるが、学校の英語だけだとTOEFLでは全く歯が立たない。そこで初めて自分が[勉強の英語]だけやってきたと感じた。英語を勉強しよう。 「今の日本では[国が変われ]という議論をしている人が多き。だが、それは逆である。[国は変わらない]という前提の下に個人や企業がいかに生き延びるかを考えるべきものだ。残念ながらこの国は、明治維新やクーデターが起きるか、第二次世界大戦のように他国に占領されない限り、変わることはない。したがって私たちは国に頼らず、個人、家庭、企業の単位で世界に通用する解決策を考え出していくしかないのである。」一日一日個人として変化していこうと思う。
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大前研一による日本論、日本人論。勉強になります。日本の国家権力を、?政?官?財?学者?マスコミ?検察庁?国税庁の癒着・結託による「鉄のセプタゴン」と徹底的に批判し、日本の明るい未来へ政策提言をしています。日本は「発想の転換」さえできればもっと豊かな生活ができると森永卓郎ばりのロハ...
大前研一による日本論、日本人論。勉強になります。日本の国家権力を、?政?官?財?学者?マスコミ?検察庁?国税庁の癒着・結託による「鉄のセプタゴン」と徹底的に批判し、日本の明るい未来へ政策提言をしています。日本は「発想の転換」さえできればもっと豊かな生活ができると森永卓郎ばりのロハス生活を提唱し、教育費をかけた子供は自分のためではなく親のために勉強するようになるから国際競争力のある人間には育たない、と都会のお母様お顔真っ青発言をしています。でも確かに納得できる。21世紀の日本は「突出した個人」が牽引する時代で、「鉄のオクタゴン」の中にはもう蜜はなく、その「突出した個人」はなんと○○○にいるそうです。公務員はダメだそうです…。じゃどうしようかな。。
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「日本国憲法の最大の問題は第9条ではなく、企業と親のことが欠落していること」という指摘は、なるほどと思った。 親とは(家族とは)何だ。 企業とは何だ。 このことが国民のコンセンサスが取れている国は、強い国家だよなと思う。
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