容疑者たちの事情 の商品レビュー
画家でもあり写真家でもある40代のローズが主人公。 4年前に夫が亡くなって以来、久しぶりに参加したパーティで事件に出くわしてしまったローズ。 全体的に落ち着いた雰囲気で、コーンウォールの気候と風景の描写や、そこで暮らす人々の様子も楽しめました。
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紹介:ミステリマガジン 2012/03 P.197 海外レビュー杉江松恋 本シリーズ6作目『夏の夜のわるい夢』が紹介されていた
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コーンウォール・ミステリと銘打たれたシリーズの第1作。イギリス西南部に位置するコーンウォールは、海辺の美しい風景と穏やかな気候に恵まれ、保養地として有名な地方です。主人公は画家兼写真家のローズ。夫の死後4年経ち、そろそろ新しい生活に踏み出そうと出席したパーティの最中に女主人が墜...
コーンウォール・ミステリと銘打たれたシリーズの第1作。イギリス西南部に位置するコーンウォールは、海辺の美しい風景と穏やかな気候に恵まれ、保養地として有名な地方です。主人公は画家兼写真家のローズ。夫の死後4年経ち、そろそろ新しい生活に踏み出そうと出席したパーティの最中に女主人が墜落死、第一発見者となってしまいます。ストーリーも面白いのですが、彼女が暮らすコーンウォールの風景や、クロテッドクリーム、コーニッシュパースティ、シーフードなどの名物料理、故郷を愛する住人たちが、読後も心に残ります。ツアーではあまり訪れることのないコーンウォールに足を伸ばしてみたくなる本です。
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シリーズ1作目。 再読。 コーンウォールの女性画家ローズ・トレヴェリアンが主人公のライトミステリ。 若く見えるが40代半ばのローズは、最愛の夫を失って4年。 大学卒業後すぐにコーンウォールに引っ越し、夫デイヴィッドと出会った。 花や風景の絵をグリーティングカードにするために描いて...
シリーズ1作目。 再読。 コーンウォールの女性画家ローズ・トレヴェリアンが主人公のライトミステリ。 若く見えるが40代半ばのローズは、最愛の夫を失って4年。 大学卒業後すぐにコーンウォールに引っ越し、夫デイヴィッドと出会った。 花や風景の絵をグリーティングカードにするために描いて、肖像写真や風景写真も手がけ、暮らしには困らないが、もともと好きだった油絵を再開することも考え始めた。 そろそろ新しい生活を始めようと思った矢先、仕事で知り合った女性ガブリエル・ミルトンにパーティーに招かれる。 いかにも都会的な美女だが、どこか孤独な影のあるガブリエル。 楽しみに出かけたが、なんとそのガブリエルが自宅バルコニーから転落死。 半年前に家を買ったばかりで、地元に知り合いの少ないミルトン一家に同情したローズは、力になろうとするが‥ 英国最南西端に突き出た半島コーンウォールの美しい風景、変わりやすい天気、おいしい物など、たくさん地元ならではの描写が出てきます。 荒々しい風景や野の花を描くのにも適しているし、地元の漁師のほとんどと知り合いで、新鮮な魚を届けて貰える暮らし。 ローズの家はリビングから海を見ることの出来る家で、屋根には鳥が巣を作っている。いかにも居心地が良さそうです。 コーンウォールは昔から画家には愛された土地。 イギリスでは南の方で暖かく、人々の気質も南ヨーロッパに通じる所があるのだとか。 そんな中にいる人々が鮮やか。 気のおけないお喋りの出来る親友ローラ。 心配性だが忠実な友人バリー・ロウ。 ミルトン邸の家政婦ドリーンも相談を持ちかけてきます。 そして事件の捜査で知り合ったジャック・ピアース警部とは恋が芽生えそう? 最初は警部のことを死んだ魚のような目などと書かれていて第一印象はよくないようですけどね。
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【内容情報】(「BOOK」データベースより) 最愛の夫が逝って四年、仕事で知り合ったばかりの女性からのパーティの誘いに応じたのは、そろそろ新しい生活への第一歩を踏み出したかったから。それなのに、パーティの最中に肝心の女主人が墜落死、その第一発見者が自分だなんて!ローズはもちまえ...
【内容情報】(「BOOK」データベースより) 最愛の夫が逝って四年、仕事で知り合ったばかりの女性からのパーティの誘いに応じたのは、そろそろ新しい生活への第一歩を踏み出したかったから。それなのに、パーティの最中に肝心の女主人が墜落死、その第一発見者が自分だなんて!ローズはもちまえの好奇心と観察力を発揮、友人たちの心配をよそに事件の調査にのめりこむ。コーンウォールの魅力満載のライトミステリ第一弾。
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イギリスのコーンウォール地方が舞台のミステリ。なんというか、暗すぎず明るすぎず、はしゃぎすぎず重すぎず、わたしにはものすごくちょうどいいトーンだった。淡々としていて、地味っていえばかなり地味なんだけど。主人公が夫を病気で亡くしてその悲しみから立ち直ろうとしている中年女性(っていっ...
イギリスのコーンウォール地方が舞台のミステリ。なんというか、暗すぎず明るすぎず、はしゃぎすぎず重すぎず、わたしにはものすごくちょうどいいトーンだった。淡々としていて、地味っていえばかなり地味なんだけど。主人公が夫を病気で亡くしてその悲しみから立ち直ろうとしている中年女性(っていっても四十代なかばくらいで、それほどおばさんって感じじゃない)で、キャラがたちすぎていないっていうか、常識的で落ち着いている感じで好感。たまにこういうゆったりした静かな雰囲気のミステリもいいなあ、と。ただ、なんだか、刑事があんまり魅力的に感じられなかった。シリーズ続けて読むつもりなんだけど、ずっと出てくるのかなあ。
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ロザムンドおばさんでも有名なイギリス・コーンウォール地方を舞台にしたミステリ。地図だけじゃなくて風景の写真も載っけてほしかったな〜、なんて文庫本には無理なお願いを考えてみたり。この地方が好きで住み着いてしまった未亡人ローズが、4年前の夫の死から立ち直るべく生活を変えてみようと思い...
ロザムンドおばさんでも有名なイギリス・コーンウォール地方を舞台にしたミステリ。地図だけじゃなくて風景の写真も載っけてほしかったな〜、なんて文庫本には無理なお願いを考えてみたり。この地方が好きで住み着いてしまった未亡人ローズが、4年前の夫の死から立ち直るべく生活を変えてみようと思い立ったところで事件は起きます。ローズを前にすると誰もが口を開くというのは無理があるように思いますが、初対面でも話しやすい人、打ち明け話をしたくなる人って確かにいますね。そういう人って往々にして大きな挫折をしていたり、もしこはその傷を引きずってたりするように思います。辛い体験をした人だから、自分の辛さも分かってもらえそうに感じるんでしょうか。ローズの新しい人生は始まったばかり。悲しい出来事を生かして探偵役を務めていって欲しいと思います。
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