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井上一馬の翻訳教室 の商品レビュー

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2017/05/14

 著者が「20年近く、さまざまに試行錯誤を繰り返しながら断続的に翻訳の仕事を続けてくるあいだに、『翻訳』について、『翻訳のしかた』について、折々に化が得たことをまとめた本」。著者は編集者上がりの翻訳家で、かつ同時に様々な英語本を出すことでも有名な人。  有名、と言っても本屋の英語...

 著者が「20年近く、さまざまに試行錯誤を繰り返しながら断続的に翻訳の仕事を続けてくるあいだに、『翻訳』について、『翻訳のしかた』について、折々に化が得たことをまとめた本」。著者は編集者上がりの翻訳家で、かつ同時に様々な英語本を出すことでも有名な人。  有名、と言っても本屋の英語本コーナーでよく名前を目にするが、この著者の翻訳も英語本も読んだことがなく、これが初めての本だった。英語そのものはできる、読める、意味が分かることが前提で、どう訳すと著者の気持ちがうまく伝わるのかということが中心に書かれている。確かにおれは本1冊とかを日本語に訳したことはないので、多少読みにくい文で訳したとしても「この文だけならそれでもいいかもしれませんが、本1冊を通じてそれを読者に強いていったら、全体では相当量の我慢になってしまい、ときには読者の我慢の限界を超えてしまうかもしれない」(p.56)というのは、言われてみればそうだよなあ、と思った。テクニック的な話がほとんどなので、ほとんどは「ふーん」と思って終わりだったが、I suppose that, It seems that,でも始めに「どうやら」と訳してしまう、とか「ああ」と思うものもあった。  ただ英語の話というよりも、翻訳家という働き方の話の方が面白かった。例えば翻訳家には向き不向きがあって、望まれる資質として「ひとりでいることが苦にならない」とか「粘り強い性格の人」とかがあるが、これを見てもおれは無理だなあと思う。飽きっぽいので同じ作業が続くともういや、という感じで、やっぱり向いてないと思った。そして「結局のところ人は、『組織の不満』か『ひとりの不安』かどちらかと一生付き合っていかざるを得ない」(p.63)という部分は、いろいろ考えさられる。(17/05)

Posted byブクログ

2012/02/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どんな辞書を使うかで、 おおきな英和辞書、英英辞書。 の2つを勧めているのは参考になった。 自分では、西和辞書、漢和辞書、国語辞書もおおきなものを使っている。

Posted byブクログ