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仙台藩最後のお姫さま の商品レビュー

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2024/01/18

図書館で借りた。 幕末、戊辰戦争で仙台藩は幕府側につき、敗れ、明治維新を迎える。賊軍の汚名を着せられた仙台藩は領地のほとんどを失い、これまで通りに食っていくことができなくなる。そのため家臣を食わせるため、一部が北海道開拓へと旅立つ。 最後の仙台藩主・伊達慶邦の妹、伊達保子は分家の...

図書館で借りた。 幕末、戊辰戦争で仙台藩は幕府側につき、敗れ、明治維新を迎える。賊軍の汚名を着せられた仙台藩は領地のほとんどを失い、これまで通りに食っていくことができなくなる。そのため家臣を食わせるため、一部が北海道開拓へと旅立つ。 最後の仙台藩主・伊達慶邦の妹、伊達保子は分家の亘理伊達家に嫁いでいた。つまり亘理伊達家のお姫様だ。そのお姫さまが、開拓に自ら決心し、苦労して勤しんだ…というノンフィクションの物語だ。 本のタイトルはお姫さまであるが、半分はその周辺知識の記述で占められる。義理の子となる伊達邦成の半生や、他の伊達分家の事情、開拓といっても様々なパターンがあったことを知ることができる。 本の後半になって保子の話が出てくる。早くして失った子どもたちの話と兄に勧められて行った慰安旅行記や、旅日記と盛りだくさんだ。半分とは言えタイトルになっているほどの内容量はある。 伊達邦成は一般的には(というより地元でも)そんなに知られていないが、実は明治十二傑として、伊藤博文・福沢諭吉・渋沢栄一らと並ぶ人物とされている。農業の神様的な存在と言っても過言ではないようだ。教養として知っておきたい。 個人的には大河ドラマにしたいお話だ。故郷の自慢話として星5つ。

Posted byブクログ