柩の中の猫 の商品レビュー
まるで詩の如く美しく…
まるで詩の如く美しく趣のある文章、切ないラスト。小池作品ではもっとも好きな物語である。
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少女と田舎出の家庭教…
少女と田舎出の家庭教師の心が通っていく姿。愛ゆえに少女に必死に近づこうとしながらも拒否され続ける女。思いもよらない結末に驚きながらもなぜか納得し許してしまうのは、少女の純粋さのなせる業なんでしょうか。
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心の内を見せない神秘…
心の内を見せない神秘的な香りのする少女と、住み込み家庭教師の主人公の交流。心温まる物語になっていくのかと思いきや……衝撃的な展開に引き込まれ、読み終えた後も余韻が残る作品。お勧めです
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ギリシャ悲劇を思わせ…
ギリシャ悲劇を思わせる結末が秀逸。質の高い作品です。
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小池真理子さんの長編…
小池真理子さんの長編の中では出来が良い方だと思います。ラストのどんでん返しが秀逸。
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何とも切ない気持ちになった。自分が同じ立場になったらどうするのか?同じ気持ちになったのではないかと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
嵐の夜、主人公がララと桃子と初めて心を通わすシーンが印象に残りました。千夏があのような狂気に駆られたのは単なる猫嫌いという理由だけではなく、前妻である百合子さんへの嫉妬心もあったのかな。
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同世代でもネコ好きでもないのにどうしてこんなに懐かしくて苦しいようなキモチになるのか、不思議です。胸の内にひっそりと、彼らの生活が息づきます。
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8割方読んだところで、このままでは終わらない、どのような結末に落ち着くのだろうとは感じたが、予想外すぎる結末だった…。 心理描写がうっとりするほど繊細。
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イヤミス。小池真理子は、嫌な女そのものより、女の嫌なところをにおわせる描写が上手い。 理由を言葉で説明できないけど、私達が肌で知っている嫌な感情をかき立ててくる。 自分に向けられた悪意や、悪意にさえ届かない無関心によって傷つけられた自尊心の痛みが、自身の悪意に置き換わる時の怖れに...
イヤミス。小池真理子は、嫌な女そのものより、女の嫌なところをにおわせる描写が上手い。 理由を言葉で説明できないけど、私達が肌で知っている嫌な感情をかき立ててくる。 自分に向けられた悪意や、悪意にさえ届かない無関心によって傷つけられた自尊心の痛みが、自身の悪意に置き換わる時の怖れに似た感覚を読書で得られるのはやはりすごい作家だなぁと思う。 でもストーリーの運びは予測できる範囲で普通。30年前だから仕方ないとしても、ミステリとしては星を減らしておきます。 あと、表紙が猫。
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