歌い屋たち の商品レビュー
素朴。真摯。正直。そして、謙虚。 意外、などと書いたら失礼だろうけれど、面白かった。 作者に会ってみたくなる。そんな内容だった。 良いテレビ番組があることはもちろん、認めるけれど、上滑りしたような、刹那的な数字やその場限りのウケを狙う企画も多いということなんだろう。 コンセプト...
素朴。真摯。正直。そして、謙虚。 意外、などと書いたら失礼だろうけれど、面白かった。 作者に会ってみたくなる。そんな内容だった。 良いテレビ番組があることはもちろん、認めるけれど、上滑りしたような、刹那的な数字やその場限りのウケを狙う企画も多いということなんだろう。 コンセプトや目指すものによって決められるのであろう演出によって、如何様にも見せてしまうことができる世界なのかもしれない。 どちらがホンモノでどちらかがニセモノということはない。どちらもその人なのであろうと頭では理解しつつも、テレビでお見掛けする方ではない、この本の作者に会ってみたいと思わされる、そんな1冊だった。
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地方のライブをおえて立ち寄った飲み屋に訪ねてきた流しの歌い手。彼に歌ってもらった「波止場からす」その歌を主人公の有賀が聞くのは30年ぶりのこと。30年前にその歌を聞いて彼はフォークシンガーへとなっていく。・・・ 1972年中津川フォークジャンボリー、新宿西口フォークゲリラ、UR...
地方のライブをおえて立ち寄った飲み屋に訪ねてきた流しの歌い手。彼に歌ってもらった「波止場からす」その歌を主人公の有賀が聞くのは30年ぶりのこと。30年前にその歌を聞いて彼はフォークシンガーへとなっていく。・・・ 1972年中津川フォークジャンボリー、新宿西口フォークゲリラ、URC、高田渡、加川良。 30年前の様々な歌を取り巻く状況が語られ、そして今のフォークソングへと続く思いがストレートに語られていて、当時のあの場所になんとなく解決できないままに置いてきた僕たちの世代の「フォークソングへの思い入れ」。そのものの形や意味があーそうだったんだという形で解決できた。 そしてなおフォークソングへこだわって生きていくのもいいなと思い直されました
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氏の作品は漏れなく読んでいたはずなのに、なんでこの本の存在に気がつかなかったのだろうか。ちょっと前にネットで知って買い求め、一気に読了しました。「歌い屋」の存在が、ぐぐっときます。
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