シロは死なない の商品レビュー
北方謙三で検索していたら、珍しくもこんな「児童読み物」があったので借りて見た。 ここには、歴史上の戦いはない。犯罪がらみのバイオレンスもない。舞台は現代、しかも普通に高層住宅に住んでいる小学一年の男の子と捨て犬シロとの出会いと別れの話なのである。 しかし、やっぱり北方謙三。「...
北方謙三で検索していたら、珍しくもこんな「児童読み物」があったので借りて見た。 ここには、歴史上の戦いはない。犯罪がらみのバイオレンスもない。舞台は現代、しかも普通に高層住宅に住んでいる小学一年の男の子と捨て犬シロとの出会いと別れの話なのである。 しかし、やっぱり北方謙三。「漢(おとこ)」の、或いは「ハードボイルド」な話になっていた。 男の子が捨て犬を発見して、見捨てることができない。助けようとして「命をはる」。男ならば、誰でも共感出来る話になっていた。 シロを見つけた、その上に大きなケヤキが立っている。孝夫はおじいさんの真似をして腕組みをして「うん、りっぱだ」というのが習慣になっていた。ある日、それに返事をするように泣いていたのがダンボールの箱に入っていたシロだったのである。 2013年11月14日読了
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あの「MONSTER」、「20世紀少年」、「YAWARA!」などでおなじみの浦沢直樹氏が挿絵を担当した児童本です。 漫画家の人が絵本の挿絵をするというのは結構あることらしいのですが、最近その事実を知り、さらに自分の寵愛する浦沢氏が描いてらっしゃるという情報を知ったときには迷わず入...
あの「MONSTER」、「20世紀少年」、「YAWARA!」などでおなじみの浦沢直樹氏が挿絵を担当した児童本です。 漫画家の人が絵本の挿絵をするというのは結構あることらしいのですが、最近その事実を知り、さらに自分の寵愛する浦沢氏が描いてらっしゃるという情報を知ったときには迷わず入手を決意しました。 本屋を数件回ったのですが見当たらなかったので、s-book.comにて注文して入手しました。 神保町で入手可能だったに違いないんですが、すっかり忘れていて、いく前日に注文してしもうた_| ̄|○ でもまあ、こうして今日届きました。 この本、児童向けなので、10分ぐらいですぐに読み終わりました。 あらすじは全部言ってしまうと、ひょっとするとこの記事を読んだ人の中に欲しくなる人がいるかもしれないので、全部は言いませんが、簡単に言うと、少年が犬を拾ってくる話です。 感想ですが、かなり泣ける話だと思います。たぶん涙腺のゆるい大人の人は簡単に目から塩水をたらすことになると思います(核爆w ラストはちょっとマスターキートン的な感じがしましたが。 要は大人の人が読んでも、かなりいい話になってるということです。またなんといっても、ほぼ全てのページにわたって浦沢氏の絵が入っているのでかなりお得感があります(しかもカラーでぶち抜きのページも数ページあります)。 しかし、読んでみて感じたのですが、児童向けの読み物というのは、ストーリーが直球的なものが多いですよね。これもその範疇にあるんですが、そのストレートさが余計に読む人に感動を伝えるというか、そんな印象を受けました。こういうのがいっぱい読める小さいお子さんはあながちかなり幸せかもしれないですね。まあ大人が買っちゃいけないわけではないですがw
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