パーラ(上) の商品レビュー
コトバガリという生き物が気持ち悪い。言葉へのこだわりが軸にあって、物語が4433行の詩によって導かれていく。墓場、修道院、地下迷路、城とどんどん謎をとき核心に迫っていく。下巻が楽しみ。
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謎の城主が来てから、少女パーラのすむ町では人々の様子が変わってきた。 「コトバガリ」という謎の生き物を放ち、詩人や語り部の言葉を奪っていく。 人々も、言葉を交わすことや言葉の美しさ、大切さを次第に忘れていく。 その変化に気づき、一人立ち向かう少女パーラの物語。 言葉遊び、ナンセン...
謎の城主が来てから、少女パーラのすむ町では人々の様子が変わってきた。 「コトバガリ」という謎の生き物を放ち、詩人や語り部の言葉を奪っていく。 人々も、言葉を交わすことや言葉の美しさ、大切さを次第に忘れていく。 その変化に気づき、一人立ち向かう少女パーラの物語。 言葉遊び、ナンセンスがあふれるこの本は、「不思議の国のアリス」が大好きな 私には、読み出したら止まらない、本当に面白い本でした。
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言葉が知らぬ間に盗まれてしまう。 話し合いで物事を上手に解決してきた人々は、言葉を失いコミュニケーションがとれず、ぎすぎすし、いらいらし、ケンカばかりするようになってしまった。 一人冷静にその変化を見ていたパーラは、原因を突き止めようと動き出す。
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…っあ!Σ(゜д゜;) しまったまたやっちゃった。前にも読んでた(苦笑 霧越邸以来かな。 ラルフ・イーザウは高校のときから好きな作家さんです。エンデと並んで好き。
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失われていく言葉たち、ぎすぎすしてくる人々、おかしくなってしまった町を救うために少女パーラは壮大な詩の謎解きに挑む。 物語の中に流れる空気は、ミヒャエル・エンデを思わせます。 上下巻ですが、とても面白くてさくさく読み進めることができました。
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詩人の町・シレンチアにやってきた謎の有力者・ジットにのって巧妙に奪われていく。それを阻止するために、パーラが兄のように慕っているジュゼッペと共にジットの城に向かっていく…で上巻終了。言葉をどんどん奪われていくスピード感が、物語をより魅力的にしているなぁと思います。言葉とその奥に潜...
詩人の町・シレンチアにやってきた謎の有力者・ジットにのって巧妙に奪われていく。それを阻止するために、パーラが兄のように慕っているジュゼッペと共にジットの城に向かっていく…で上巻終了。言葉をどんどん奪われていくスピード感が、物語をより魅力的にしているなぁと思います。言葉とその奥に潜むもの…浅いようで深いお話です。
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モモを思い出す作品。モモが時間泥棒なら、パーラは言葉泥棒。言葉遊びがとても面白い!んーでも、これは訳者大変だっただろうなぁ。2007/5/5
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副題が沈黙の町〜シレンチアに住むパーラは昔語りが言葉を失ったことに驚いた。古い城を修築して住み着いたジットが何かをしでかしているに違いない。家々にはパッパラ・オウムが入り込み,スーパーが作られ,忙しく働いて諍い事が絶えない。ジットと話をしないことには解決しないと決意したパーラは修...
副題が沈黙の町〜シレンチアに住むパーラは昔語りが言葉を失ったことに驚いた。古い城を修築して住み着いたジットが何かをしでかしているに違いない。家々にはパッパラ・オウムが入り込み,スーパーが作られ,忙しく働いて諍い事が絶えない。ジットと話をしないことには解決しないと決意したパーラは修道院跡で兄のようにしたっていた昔語りの息子ジョセッペと意を決して城への道を進むが,近づけば近づく程,城は遠ざかる。コトバガリを捕まえて話を聞き,城はぐっと近づいた。〜パッパラ・オウムとはテレビのことだろう。人が話をしなくなり,使われない言葉が増え,諍いが絶えない。恐ろしいファンタジーだなあ。
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生まれて始めて読んだファンタジーが「モモ」だったので、かなり期待して読みました。 「ネシャン」や「盗まれた記憶の博物館」とはちょっと違う雰囲気を感じましたが、最後にはやはりラルフさんの世界だなぁとしみじみ感じてみたり。 個人的にはガスパーレのようなおじいさんが欲しいです!笑
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ラルフ・イーザウ祭り第二段!(笑)この人の世界観がたまらなく好きです♪これも空想バリバリのお話でしかが、最後はしっかり感動ありでした。ちょっと強引に持ってきたような気もするけど、合格です。
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