夜かかる虹 の商品レビュー
表題作と「草の巣」の…
表題作と「草の巣」の2編を収録した中編集。やはりこの作家さんは人間の内面を描くのがうまいです。
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『夜かかる虹』の姉妹…
『夜かかる虹』の姉妹の確執はわかるが、『草の巣』は何だかわからない世界でした。
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設定が不思議すぎて、…
設定が不思議すぎて、中々馴染めなかった。でも、「フキとリカコ、貴方はどっち?」と聞かれれば、大半の女性はフキと答えると思う。そう答えた人なら、共感出来るのかも?
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何じゃこの展開、的な話。特に 草の巣は ずっと ど、どうなんよ?と思いながら読んで どうにもならないだろうな、と感じてはいたけど 結果、どうにもならずに終わった。 世界観を楽しむ系小説だけど、楽しめない世界観だった。
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「八日目の蝉」「対岸の彼女」の作者。 短編二編からなる一冊。 一編目は表題の小説。 姉妹のお話 リンク先のレビューにある「二人の性格は正反対」というのは甚だ疑問だな。 何でも姉の真似をしたがり、姉の持ち物(彼も含め)を欲しがる妹。 そんな妹が大嫌いな姉。 主人公(姉)が言う、妹...
「八日目の蝉」「対岸の彼女」の作者。 短編二編からなる一冊。 一編目は表題の小説。 姉妹のお話 リンク先のレビューにある「二人の性格は正反対」というのは甚だ疑問だな。 何でも姉の真似をしたがり、姉の持ち物(彼も含め)を欲しがる妹。 そんな妹が大嫌いな姉。 主人公(姉)が言う、妹の性格が酷いってのは誠に自分勝手で自己中的な感想で、実は醜い部分は同じなんだよってのを最後に読みとらにゃあ。 二編目は「草の巣」 これも女性が主人公なんだが、ほとんどしゃべらない変な男に数日間くっついていくという話。 文学的な表現が多くてイメージは膨らむんだけど・・・・・・暗い。。。 好きな人ははまるかもしれないが、あまりお勧めできるような本ではないな。
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夜かかる虹 なんでも自分の大切なものを取る妹リカコとその姉フキコの話 草の巣 無口で何考えてるかよくわからない男と何日間も一緒に車に乗ってる女の話 特に後半の方の話が全然好きじゃなかった 得体の知れない男と車に乗って男の作ってる家を見に行くのも女の行動何もかも理解ができなかっ...
夜かかる虹 なんでも自分の大切なものを取る妹リカコとその姉フキコの話 草の巣 無口で何考えてるかよくわからない男と何日間も一緒に車に乗ってる女の話 特に後半の方の話が全然好きじゃなかった 得体の知れない男と車に乗って男の作ってる家を見に行くのも女の行動何もかも理解ができなかった
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標題作はフキコの感情がリアルで胸に迫る。少なからず同じような思いを抱いていたあの頃を思い出す。2編目は、なかなかつかみどころのない展開だが、蟻地獄に落ちてもがいているような感じ。いいよ、生きてて、と言われている気がした。
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なんだろう。読み進めるのが大変だった。主人公の虚無感が伝わってくる。だからこそ、読み進めるのが困難だった。 退屈で、自分の軸がぶれてしまっていて、彼女の見ている世界は歪む。 陥る可能性は皆、秘めているのかもしれない。 今を自分らしく生きている人達には、ただただ理解出来ない世界感な...
なんだろう。読み進めるのが大変だった。主人公の虚無感が伝わってくる。だからこそ、読み進めるのが困難だった。 退屈で、自分の軸がぶれてしまっていて、彼女の見ている世界は歪む。 陥る可能性は皆、秘めているのかもしれない。 今を自分らしく生きている人達には、ただただ理解出来ない世界感なのかもしれない。でも、私はどこかでこうゆう世界に陥るのも紙一重と思ってしまう。 今はすごく、読みづらかった。と、思えたのは満たされているということなのかもしれない。
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「ほら、人のこととやかく言うくせに、人のこと傷つけても全然平気で、それが正しかったんだとか言えちゃう人。私、そういう人が大嫌いなんだけど、」 と妹は言う。 そうだよね、あなたも私もみんな同じだよね。 ひとに傷つけられたことは大きな痛みとしていつまでも忘れず、ひとを傷つけたこ...
「ほら、人のこととやかく言うくせに、人のこと傷つけても全然平気で、それが正しかったんだとか言えちゃう人。私、そういう人が大嫌いなんだけど、」 と妹は言う。 そうだよね、あなたも私もみんな同じだよね。 ひとに傷つけられたことは大きな痛みとしていつまでも忘れず、ひとを傷つけたことは「仕方がなかった」と言い切り忘れる。または気づきもしない。 ひとに尽くしたことは「やってあげた」といつまでも忘れず、そのくせひとにしてもらったことは当然のように受け取りあっという間に忘れてしまう。または気づきもしない。 とくに自身に正義を信じる場合、ひとはひとに対してどれだけでも残酷に無頓着になれるようです。
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表題作と『草の巣』の二篇。どちらも、誰しも持っているけれど普通は誰にも隠している暗い部分をさらけ出してしまう女性が主人公。ああ何でそうしちゃうかなぁという方向に、角田光代の描く女たちはふらふらと行ってしまう。
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