隣人 の商品レビュー
普通の日常にこそ恐い…
普通の日常にこそ恐い話は潜んでいる。そんな感じがした一冊。予測がつかないので読んでいて面白かった。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
サスペンス集。 最初はすべてが上手くいくような(殺人計画だったり、殺人そのものだったり)流れで、主人公に感情移入をすると、最後に「やっぱりね」という結果がまっている。 好きな話は「洗足の家」。 救いがなくて、かわいそうになるのは、「風の墓」。 洗足の家は、成功話。 女の結束は固い。身内であるといえばそうだけど、裏切る男に対しての復讐を見事華麗にやりきったね。 すっとした。 逆に風の墓は、男が本気になり、女から結局裏切られる話だからね。 私はこういう話が好きなので、これからも数回は読めそう。
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6作品の短編集。各話短いので、巧みな仕掛けはないが、コンパクトに小気味よいどんでん返しがあり、読んでいて痛快である。全体的に孤独感と影が漂っており、コメディータッチではない。そのため、読了したときには、痛快さに伴い、ちょっと考えさせられる内容もあり、読みごたえはある。6作品どれも...
6作品の短編集。各話短いので、巧みな仕掛けはないが、コンパクトに小気味よいどんでん返しがあり、読んでいて痛快である。全体的に孤独感と影が漂っており、コメディータッチではない。そのため、読了したときには、痛快さに伴い、ちょっと考えさせられる内容もあり、読みごたえはある。6作品どれも良かったが、中でも「隣人」、「洗足の家」、「雪模様」が良かった。
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色んな形の男と女の話のオムニバス。 男の思いと女の思いの違い。 すれ違い、勘違い。 切なくて恐ろしい。 前半はほとんどが殺意に変わったものだったが、後半は形式をかえて、そういう結論に至るものもあるのかと考えさせられた。 最後には新しい命が産まれようとしている。 構成的にも素晴らし...
色んな形の男と女の話のオムニバス。 男の思いと女の思いの違い。 すれ違い、勘違い。 切なくて恐ろしい。 前半はほとんどが殺意に変わったものだったが、後半は形式をかえて、そういう結論に至るものもあるのかと考えさせられた。 最後には新しい命が産まれようとしている。 構成的にも素晴らしいのではないか。 比較的読みやすく、すらすらと読めた。 面白かった。
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なんだか淡々と殺人が行なわれるって感じを受けました。 感情がなんだか固まってしまってるような。 恐ろしいお話です。 一見、幸せそうにウマクいってるように見えるものでも内実はそうでもないという事って常識なのでしょうか? ほんまにウマクいってるトコはいってるんですかね? 最近、仲...
なんだか淡々と殺人が行なわれるって感じを受けました。 感情がなんだか固まってしまってるような。 恐ろしいお話です。 一見、幸せそうにウマクいってるように見えるものでも内実はそうでもないという事って常識なのでしょうか? ほんまにウマクいってるトコはいってるんですかね? 最近、仲良さそうな夫婦を見ても本当は、そうではないんじゃないか・・・って嫌な勘繰りしてしまいます。 そりゃ まぁ いい時ばっかりじゃないですもんねぇ。 よくない時も乗り越えていい関係になっていくのが理想ですね。 そうはウマク行かないだろうがね。ふふふ。
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再読。 所有したことすら忘れていた本。 作風としては、新津きよみ氏に似ているが、もっと奥深い。 どの作品も味わい深かった。
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優しい夫に白い猫―満ち足りた生活は、夫の溺死によりピリオドが打たれる。しかしそれは、新たなる絶望への幕開けにすぎなかった。小説推理新人賞受賞作「隣人」を含む傑作サスペンス集。予測のつかない結末6篇。
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ねちっこくない小気味良いテンポで 何かの合間合間にでも集中して読めます。 表題の隣人よりも、 私は「風の墓」や「洗足の家」が好きでした。
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