国際政治講座(3) の商品レビュー

藤原帰一(編者),李鍾元(編者),古城佳子(編者),石田淳(編者)

2011/04/30

国際政治学で論争となるグローバル化
１．グローバル化は新しい現象か
２．グローバル化の要因
３．グローバル化は国家の役割を低下させるか
４．グローバル化の配分的影響
５．グローバル化が地球的課題を生み出すか

GATTの紛争処理の弱点はコンセンサス方式であったこと。
GATT時代に比べて日本はWTOに対して非常に積極的である。

リアリズムとは国家間の闘争と力関係を重視する立場、
リベラリズムとは国家間の共通利益に着目し経済的相互依存や国債制度を重視する立場
コンストラクティヴィズムとは規範やアイデンティティといｔった間主観的面を重視する立場

グローバルガバナンスは１つの問題領域にとどまらず、いくつかの問題領域を横断して存在する地球規模の秩序および規範とルールの体系と理解できる。
経済のグローバル化は国境を越えた経済的交流の増大、あるいは資本主義システムの拡大と考える立場と交流量の増大だけでなく、アクター間の相互依存関係の深化、至上主義指向の価値の共有、市場の一体化を著しい加速といった国際関係の様態。

国際社会で世銀を中心とする構造調整のように、ある種の共通、規範に基づいて援助、有志が行われるようになるのは主として１９８０年代以降である。

経済活動のグローバル化に適応するには、国家の強靭性と国家構造の安定性がますます重要になってくる。国家は国際市場で勝ち抜くために、海外からの投資や貿易を促進し、国内経済制度や経済政策を国際的に調和の取れたものとしなければならない。

欧州におけるEUの求心力はきわめて強いが、欧州自由貿易協定（EFTA)などの経済地域主義は引き続き存在する。しかもEUは東方拡大の家庭で大きな挑戦に直面している、
APECは開かれた地域主義の原則の下、貿易投資の自由化を重要な課題のひとつにしており、ボゴール宣言で合意し、情報通信合意（ITA)などに取り組んだ。

経済的自由化と政治的民主化が葛藤関係に陥ることになるのか？それは自由市場体制の下での受益者と民主化の担い手が異なるからである。