ウルフ・サーガ(上) の商品レビュー

ケーテレヒアイス(著者),松沢あさか(訳者),カレンホレンダー

そびえ立つ山と森、草…

[文庫ＯＦＦ]

そびえ立つ山と森、草原、そして清流。遠い昔、狼たちは各々の猟場で平和に暮らしていた。四本足の動物も翼を持つ鳥も、生命ある物すべてが平等に生きよという「ワカの掟」をまもって―。そこに突然、巨大な黒狼をリーダーとする集団が襲う。シリキたち狼兄姉の苦難にみちた闘いの旅を描く壮大な物語。

2020/05/23

狼の子シリキは、バロ・カンとアークナが率いる狼の群れで狼の掟に従って必要な時に必要な量だけ狩りをする生活をしていた。兄弟や先輩狼たち、ちょっとおしゃべりなアオカケスのシャーク。信頼する長老グマのホタ。それぞれの種の掟に沿った平和が保たれていた。それが、ある時北からの巨大狼ショーガル・カンが、その力にまかせてすべての秩序を無視し、圧倒的な支配下に置いてしまう。群れを守るべく果敢に戦ったバロ・カンは亡くなり、アークナは重傷を負って取り残される。シリキたち残された狼は、ショーガル・カンの支配下にはいらざるを得なくなる。厳しい管理と力を見せつけるための狩り。シリキは兄弟たちと支配下から脱出をする。

幼く力も弱いシリキのこれからの成長が楽しみ。そして、訪れるであろうシャーガル・カンとの対決も気になる。

2019/06/19

小学校の時にはじめて読んで多分10年以上経つけど、未だにこれ以上のものに出会ってない…情景が映像で思い浮かべられる　映画繰り返しみたんじゃねえかって思うくらい　すっごい、すっごいよ　とにかく全人類読んでほしい

2013/01/05

図書館で読み、手元に置きたくなって買いました。
ヒトの姿に対する疑問をオオカミの物語を通して考えさせられました

2009/10/04

彼が悪かったとはどうしても思いたくない

シリキの夢が挿絵も相まって怖すぎる。
物語が進行するにつれもうすごく切なくなってくる。
ショーガル･カンとシリキとの対比というか、あの２匹がもっと別な形で会えてたら良かったのに。

ワカってワカンタンカのことだよな、ああグレートスピリットかぁ〜
と気づいたのは最近。